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日立市の郷土芸能「風流物」を観てきました

4/8と4/9の週末2日間、県北の街日立市で「日立さくらまつり」に併せて

「日立風流物」という伝統芸能の催しが開催されました。

8日の土曜日、幸運にも昼頃には雨もあがり、個人的には半世紀ぶりに観ることができました。

http://www.ibarakiguide.jp/db-kanko/hitachi_sakura_fes.html

 

■水戸黄門との意外な関係

日立風流物は、江戸時代から日立市に伝わる伝統芸能です。

なんと、1695年の徳川光圀の命により始まったのだそうです。

最近ググッて調べて初めて知りました。

へー、あの水戸黄門さまの指示で始まったんだ。

意外な関係に新鮮な驚きを感じました。

■風流物の主な年表

簡単な年表は以下の通りです。

・1695年 に始まる

・1716~1736年:人形芝居が加えられる

・1988年より前:5月3日に開催

・1988年以降:毎年4月の第2土曜・日曜に開催される「日立さくらまつり」で披露

・2009年:ユネスコ無形文化遺産

国の重要有形民俗文化財と重要無形民俗文化財の両方に指定されている。

全国で5組のみあり、その内の1つだそうです。

残りの4つは、京都の祇園祭山鉾、岐阜県高山市の高山祭屋台、富山県高岡市の高岡御車山、秩父夜祭の笠鉾・屋台です。

■山車の魅力

山車は、たて15m、開いた舞台の横8m、重さ5トンもあります。

表山と言われる正面には舞台が5段あり、人形芝居がお囃子に合わせて演じられます。

演目は、忠臣蔵や源平争乱などの歴史物語です。

今日の山車の演目は表側(表山と呼ばれています)で、風流忠臣蔵でした。

見どころの1つは人形浄瑠璃を元に作られているカラクリ人形が、一瞬で変身するところです。

忠臣蔵の武将がこのように、傘を回す鮮やかな黄色い着物の女性に変わりました。「早返り」というのだそうです。

この演目の後に、山車が180度回転しました。

「裏山」とよばれる方で、別の演目が始まりました。

「風流地雷也」という演目で、大蛇とおおがまガエルとの戦いが始まりました。

■からくり人形のこと

駅前でいただいたパンフレットの中に、古い時代の貴重な写真が載っていました。

また、からくり人形の仕組みがこのように書いてありす。

ほー、そうだったのかと興味深く感じました。

■風流物を見て感じたこと

歴史背景、からくり人形の技を仕組みなどを、事前に知っておくと観る楽しさも倍増します。

技術がどんどん進歩している現代で、約300年も変わらない伝統芸能が、受け継がれていくのは素敵なことです。

もっと沢山の方に観て欲しいです。

こういうブログで発信をすることが、そのきっかけになれたらと思います。

個人的には、生まれ育った町で、神峰神社周辺の町内に住んでいました。

カラクリ人形が一瞬で変身するさまを、食い入るように見つめていた幼い頃の情景が

記憶に鮮明に蘇ってきました。

当時の私は、歴史背景も何も知らず、当たり前のことのように山車の綱を引いていました。

それが今やユネスコ無形文化遺産になっていることを最近知り、感慨深いものがありました。

■次の開催は?

毎年4つの山車のうちの1つのみが4月の第2週の桜祭りの二日間にわたって披露されます。

7年にいちどの神峰神社祭の時は、4台の山車が総出演し、それぞれ異なる演目を見せるそうです。

このお祭りの時のみ5月の3日から5日までとのことです。

次の神峰神社祭は平成31年(2019年)なので、ぜひいらしてみてはいかがでしょうか。

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