ローマって名所旧跡が沢山あるようだけど、どこが見ごたえがあるんだろう。
選ぶのに迷われる方もいらっしゃるでしょう。
印象的なところは数多くあれど、今回の旅の印象から、あえて3つ上げるとすると、
・パンテオン
・バチカン美術館
・サン・ピエトロ大聖堂
です。
今回はパンテオンの魅力をご紹介します。
■パンテオンとは
様々なローマ神を奉る万神殿です。
元々は、最初のパンテオンは紀元前25年、初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近
マルクス・ウィプサニウス・アグリッパによって建造されたようです。焼失したとのことで、
現在、ローマで見ることが出来るのは118年から128年に掛けて、ローマ皇帝ハドリアヌスによっ
再建された建物です。
ミケランジェロが「天使の設計」と賞賛したことでも有名です。
一歩足を中に踏み入れると、信じられないほどのスケールと精緻を極めた魅力溢れる作りに目を奪われます。
直径43.2m の円堂と半球形のドームが載った構造です。
床からドーム頂部までの高さは直径と同じ43.2mで、頂上部分には
オクルス(oculus, ラテン語で「目」の意)と呼ばれる採光のための開口部 があります。
巨大なスケールの建造物であると同時に、
内部の壁面どれひとつとっても完璧な装飾がほどこされ手の込んだつくりです。
綿密に計算され、設計されたであろう幾何学模様の美しさ。
柔らかさを感じさせる彫刻 、神殿としてつくられただけあって、
円形の天窓からさす光に神々しさを感じます。
118年から128年というと日本では、弥生時代(〜250)で、
そのころの建築物は高床式倉庫だそうです。
当時の技術の歴然とした違いがみられますね。
■ラファエルロの墓があるのは何故?
ここはルネサンス時代を代表する画家、ラファエロの墓がある場所です。
1520年に没したラファエロは、37年という短い生涯の中で多くの
「聖母子」を描き『聖母子の画家』ともいわれます。
なぜラファエロの墓があるのか気になりますね。
Wikiによると、本人の希望で遺言にそう書いてあったそうです。
次の日にバチカン美術館でラファエルロの素晴らしい作品を観ることになります。
■ギリシャ建築との違いは
ギリシア建築は紀元前7世紀頃からはじまって、紀元前5世紀から紀元前4世紀頃にそのピークだったそうです。
空間よりも細部の装飾にこだわり、現代の美術的な感覚からすれば、建築よりもむしろ彫刻に近いらしいです。
その後のヘレニズム時代には建物の関係性が意識されるようになり、
これらがローマ建築に継承されたとのこと。
ローマ建築はギリシャ建築が元祖でそれを受け継ぐものだったんですね。
パルテノン神殿というのが有名です。
たしかに、ギリシャの神殿と違って、ドーム型は素人目にも高度の建築技術が必要とわかります。
つくづく、日本がローマ帝国から地理的に離れた島国でよかったなあと思ってしまいました。
もし近くだったらたちまち占領されてただろうと想像してしまったからです。
■ローマ滞在2日あれば、訪問先の移動手段にはローマパスが便利
ローマの丸々2日あって、回るときにはローマパスというのが便利です。
ローマテルミニ駅から地下鉄一駅の出口の真ん前のホテルに滞在しました。
そこから、地下鉄と徒歩で1日目は
コロッセオ→パラティーノの丘、フォロ・ロマーノ→トレビの泉→ランチを挟んで、
パンテオン、スペイン広場、ナボーナ広場と廻りました。
二日目はバチカン美術館とサン・ピエトロ大聖堂です。
ローマパスは、一人28ユーロです。
48時間フリーで地下鉄、トラム、バス乗り放題しかも最初の美術館・遺跡の入場料が無料になります。
テルミニ駅ビルの中で購入することができます。
なお、パンテオンは入場無料でした。
■まとめ
とにもかくにも、
パンテオンは、ローマを訪問するときには見逃せないスポットの1つです。