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1400年前の飛鳥時代から鎌倉時代の国宝を巡る奈良の旅〜薬師寺

10月下旬小雨混じりの土曜日、奈良のお寺の国宝を巡る旅の薬師寺編です。

JR奈良駅から、500¥の1日フリーのバス券を活用して、約30分ほどで薬師寺東口下車ですぐでした。

近鉄線で近鉄奈良駅から西の京駅下車してもすぐです。

お目当てのお宝は、アメリカの東洋美術史家、フェノロサが、明治時代に

ここを訪れ、「凍れる音楽」と評したという、東棟と

薬師三尊像です。

東棟は奈良時代の天平年間にさかのぼる唯一のもので、高さが34mほどあります。

残念ながら、三重塔の東棟は、解体修理工事のためにベールで覆われていて見れませんでした。

もう1つのお目当ての薬師三尊像は、金堂の中で拝観することができました。

左奥が解体修理中の三重の塔、真ん中が金堂。

■金堂の中の薬師三尊像

向かって右に日光菩薩、向かって左に月光菩薩、真ん中がご本尊の薬師如来像を配する

高さ254.7cmの国宝、薬師三尊像は、飛鳥時代後期(白鳳期)から奈良時代にかけての作だそうです。

7、8世紀の作品のうちの最高傑作の1つとうたわれています。

間近で見ると迫力満点です。

写真撮影禁止のため、Webからの画像です。

ちなみに、如来とは、修行を成し遂げ、悟りを開いた仏様のことをいうのだそうです。

主に4種類の如来があります。

・釈迦如来:仏教を開いた釈迦の像

・薬師如来:私たちを病苦から救ってくる。薬壷を持っているこtが多い

・阿弥陀如来:極楽浄土を主宰する如来

・大日如来:密教の最も偉大な仏様

この内上から2番目に相当する薬師如来です。病苦からお救いいただけるのですね。

ありがたい気持ちでお祈りをしました。

■玄奘三蔵院での三蔵法師の「不東」とは

同じ敷地内にある割と新しい感じの建屋、「玄奘三蔵院」にも足を運びました。

ここは新しく、1993年に建てられたもので、日本画家、平山郁夫氏の「大唐西域壁画」

を見ることができました。シルクロードの様子が、縦2.2メートル

長さ49メートルの13枚の作品です。

写真撮影禁止のため、こちらからの引用です。

もう1つ三蔵法師の「不東」という言葉がありました。

「不東」とは、元からインドに向けて旅立つ玄奘三蔵が、

インドに到着するまでは、東に一歩も戻るまいという決意を示す言葉だそうです。

初めて知りましたが、困難に屈しない不屈の精神を表す言葉で印象に強く残りました。

東棟は残念でしたが、それ以外にも貴重なお宝を拝見することができました。

薬師寺も奈良に来たら必見スポットです。

 

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