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日本でのクラシック音楽を普及を阻む問題とは?まずは現状把握

こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。

まだ獏とした目標の1つとして、クラシック音楽の魅力をより多くの人に知ってもらうことに、

少しでも貢献できることはないかと考えています。

クラシック音楽が文化的に日本は根付いていないという声をよく耳にしますが、

まずその実態をざっくり把握すべく、リサーチを試みました。

5年に1度政府が実施している平成28年の国勢調査の結果を総務省がまとめたデータを見たら

面白い実態がわかりました。

■総務省の日本人が過ごす余暇時間の行動データから見えたこと

今回はクラシック音楽の普及という観点から、データを絞って眺めてみましたが、

膨大な調査データは他にも活用できそうです。

その総務省統計局がまとめたページがこちらです。

その余暇時間の過ごしかたのデータの中から、音楽や芸術に親しむ人口はどのぐらいなのかという視点から整理してみました。

サンプルサイズ:158,721人

推定人口:99,302k人 行動人口85,299k人

CDスマホからの音楽鑑賞とカラオケを除くと、

見えてきたことは、

・ポピュラーとクラシックを合わせても、生の演奏家に足を運ぶ人口はCDやスマホからの耳からの音楽を楽しむ人口の約半分。

・若い世代はその差が激しく、CDとスマホから楽しむ人口が多い。

・ポピュラーとクラシックを分けてライブ演奏に足を運ぶ人口はポピュラーがクラシックの1.4倍と予想した程差はない。

・美術鑑賞に足を運ぶ人は19,371千人とポピュラーの13,377千人より多く、

とくに65歳以上が突出している。おそらくシニア割引のため。

などなど面白い事実が見えてきます。

生のクラシックを楽しむ人口を増やすには、より多くの若者世代に5感で楽しむ生の音楽の魅力を知ってもらうこと、

音楽も美術みたいにシニア割をもっと普及するとかいろいろ手はありそうです。

■一流音大卒でも厳しい就職状況

一方で、超一流の音楽大学をでても、なかなか就職率が低いとい実態があり生の演奏会への需要が少ないためという声もききます。

芸大の平成29年学部、大学院卒業者で、オーケストラに就職された方はどのぐらいか、調べてみました。

なんと、音楽学部卒220名中1名、大学院音楽科127名中4名しかいらっしゃいません。

正確に言うと、作曲15名、声楽54名、指揮2名、邦楽25名、楽理科23名、音楽環境創造科20名(以上、定員)は、

西洋楽器専攻でないので差し引いて。さらに、ピアノ、古楽を除いた人数が、

オーケストラへ就職する可能性のある人数となるので母数はもっと少なくなりますが、ニーズは少なそうです。

ポピュラーとクラシックのライブへ行く人口にさほど差がない一方、

音大卒の方の就職難は実態としてあるこのギャップは何?という疑問が残ります。

やはり生の演奏に足を運ぶ絶対数がまだまだ少ないという仮説が考えられます。

まだこの辺のリサーチは開始したばかりなので、さらに実態を調べて、

問題点を少しずつ明らかにして、少しでも改善できる方向性をさぐっていきます。

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