こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。
ワインが好きの方なら、ワインに含まれるポリフェノールは健康に良いという話をお聞きになったことがあるでしょう。
私もその1人で、週に1、2回と頻度は多くありませんが、それを信じて飲んでいます。
ある時ふと本当にそうだとしたら、研究結果があるはずなので、調べてみようと考え以下で検索してみました。
これは、「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」の著者津川友介氏が推奨する、
信ぴょう性のある健康情報の収集の仕方を活用しました。
米国のグーグルで検索し、サイトの中からhsph, mayoclinic, webmdが含まれるサイトの記事を選ぶ方法です。
結論から申しますと、
・ワインのポリフェノールと心臓病、がん、死亡率についての良い効果があるというエビデンスは無い。
・適度な量であれば、健康に良いという研究結果はある。
となりました。
■ハーバード大学の健康関連記事
こちらの記事が目に止まりました。内容を要約しますと:
・レスベラトロール(英語:resveratrol)はスチルベノイド(スチルベン誘導体)ポリフェノールの一種をサプリメントで摂取する利点に関するエビデンスはない。
・ねずみによる動物実験で効果が確認された量を摂取するには1日何百杯ものワインを飲む必要がある。
・2014に行われた研究によると、イタリアのキャンティ地区の年配の人に関する調査では、
尿検査でのレスベラトールレベルと心臓病、がん、死亡率について関係性は見られなかった。
・地中海食は心臓病をへらすという証拠はあるが、そのなかでワインがどれほど影響しているのかはわかっていない。
・ワインを味わうなら、1日1杯(65歳以上) 2杯(65歳未満)に抑えるべき。
1杯:5オンス=148ml
Harvard Medical school:”Is red wine actually good for your heart?”より引用
という予想だにしなかった残念な内容。
イタリアのキャンティ地区だったら、ワインを水のように飲んでいるだろうし、効果がないはずないと思っていたのですが….
■メイヨークリニックの記事
「赤ワインとレスベラトロール:あなたの心臓に良いのか?」という記事を参照しました。
こちらの内容はややポジティブですが、ワインを擁護する内容ではありませんでした。
ただ、適量のアルコール摂取は良いという話がありました。
・多くの医者が、ワインに含む成分のなにかが心臓に良いといく話には合意している。おそらく、フラボノイドかレスベラトール。
・しかしながら、心臓の健康によい可能性についていえば、ワインが他のアルコール飲料にくらべて良いという明確なエビデンスはない。
Mayo Clinic: Red wine and resveratrol: Good for your heart?” より引用
■Webmdの記事
3つ目はWebmdのサイトの記事です。
・1990年代から、赤ワインの抗酸化化合物のレスベラトロールが注目され、動物実験では抗ウィルス、抗炎症、抗がん効果が有望視されている。
・ただし、レスべラトロールのサプリメントについは研究は不十分で、リスクが不明。
・老化防止の効果についてもエビデンスは不十分。
Webmd: “Resveratrol” より引用
マスメディアで世に言われているような、老化防止についてもエビデンス不十分なのですね。
ちなみにレスベラトロールとはウィキによるとポリフェノールの一種とのことです。
■結局どうなのか
ワイン好きとしては、もっとポジティブな効果を期待したのですが、いささかがっかりです。
先入観だったようですが、「ポリフェノールが体にとても良い」というイメージがあったからです。
それはどうも、どこかの業界からある程度バイアスがかかった内容だったのかもしれません。
でも適度な量であれば、健康に悪いことはないとわかっただけで収穫だったと考えることにします。
酒は百薬の長というのはまんざら嘘ではないこともわかりました。
毎日は飲んでいないので、もうすこし頻度をあげてもよさそうです。
ただし、血糖値への影響も無視できないので、これについてはまた別途調査する必要がありそうです。
ご参考になれば幸いです。