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読書メモ: The Gift of Music 音楽の贈り物からの名言(6)ヒュウ・R・ホーウィス

こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。

Louse Bachelder 編「音楽の贈り物」からの名言その6です。

今回はヒュウ・R・ホーウィスです。

初めて聞く名前の方がほとんどかもしれません。

私もそうです。英国の聖職者および作家だそうです。

◼️名言その6と思ったこと

他の場所と同様に、音楽における自由という大義は、他のどこでも、

今では非常に勝利を収めている。

しかし、その敵が多くて強力なときには、

シューベルトの鎧、ショパンの精錬、

そしてリストの雷撃隊のトリオによって守られている

神聖な自由の橋にかなうものを想像することすらできない。

ヒュウ・R・ホーウィス

この言葉を見たとき、あまりピアノ曲には詳しくないながらも、

3人の作曲家の曲の感じの違いはなんとなく頭の中でイメージできたので、

言わんとしていることが少し理解できました。

シューベルトが守りの要で、

リストが攻撃する役割、

ショパンが原文ではrefinerとあって、

なんと訳したら良いか悩ましいですが、

鎧や武器を精錬する役目とでもいうのでしょうか。

こういった比喩は音楽によほど造詣が深くて、

かつ文学的表現の才能がないとでてこないと思われます。

よくもこういう表現ができるものだと感心しました。

作者ほど造詣が深いわけではないのですが、

独断と偏見で選んでみました。

シューベルトの包み込むような感じの曲想は、確かに守りの要。

曲でいうと、例えば即興曲の3番でしょうか。

リストの攻撃的な力強さを感じられる曲というと、

超絶技巧練習曲の第8番ハ短調「荒野の狩り」というのはどうでしょう。

ショパンはそれらをしっかり精錬する潤滑油のような役目ととらえて、

激しすぎず、穏やかすぎない曲というと、頭に思い浮かんだのが、

バラードの1番です。

この曲は、ザ・ピアニストという映画で、

ナチに追われていたユダヤ人ピアニストが、ドイツ人将校の前で弾いた曲です。

その将校は演奏の素晴らしさに感動して、彼を逃すという、

とても印象に残るシーンでした。

人それぞれ感じ方は異なるので、

名言に合わせて、合いそうな曲を選んでみるのも面白いですね。

■ヒュウ・R・ホーウィスについて

初めて聞く名前でした。日本のウィキにはなくて、

英語のウィキによると

(1838年4月3日 –  1901年1月29日)は、英国の聖職者および作家。彼は作家のMary Eliza Haweisの夫で、画家のStephen Haweisの。
彼は音楽に非常に興味が、ヴァイオリンと教会の鐘に関する本を書いた。彼の最も有名な本は、世紀末までに16のエディションを経たMusic and Morals(1871)で、1868年からCassell’s Magazineの編集者でもあった。

この名言の引用はこのMusic and Moralsからのようです。

以上、6回目の名言でした。

このシリーズのいきさつはこちらです。

尚、わかりやすさをめざし、独自の翻訳とさせていただいており、

他の名言Website様とは表現が異なる場合がありますのでご了承下さい。