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東日本大震災の津波被害の教訓を後世に伝えるいのちの石碑

こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。

東日本大震災から間もなく8年になりますね。今朝たまたまみた報道番組で、心に残るエピソードが紹介されていました。

それは、宮城県の女川中学の当時1年生の生徒たちが自らの意思で建てた「いのちの石碑」の話です。

「千年後の命を守りたい」という思いから始まった活動は、人々の心に訴えて、1000万円の募金が集まり、女川町内21の場所に建てる活動を始め、これまで17地区に「いのちの石碑」が建てられたそうです。

昨今悲惨なニュースが多いなか、心温まる話に感動しました。

津波の被害を防ぐための石碑とは

生徒達は震災の年の4月に入学したため、復興が始まったばかりで先生たちは途方にくれていて、何を授業として教えたらいいかわからず、生徒たちに何をしたいか聞いたそうです。

生徒達の親族、友達やその家族が被災して心を痛めていたにちがいない中、未来の人たちが、津波の被害を防げるようなことを考える授業にしたいと申し出たそうです。

その後、生徒たちは卒業までに意見を出し合いまとめて石碑を建てることを決定して、
東京でも募金活動を実施しました。

その善意の気持ちが人々の共感を呼び、都会にまで行って実施した募金活動で予想以上に1000万円が集まったそうです。

1基目は卒業までに自分たちの中学に建てることが実現し、2020年までに21基が完成予定とのこと。当時の生徒たちは今年成人式を迎えました。

石碑にきざまれた津波の教えとは?

石碑には、1000年に1度といわれている津波の恐ろしさを未来の女川町の人々が忘れないように、「千年後の命を守るために」 の下にはこう刻まれています。

ここは津波が到達した地点なので、絶対に移動させないでください。もし大きな地震がきたら、この石碑よりも上へ逃げてください。逃げない人がいても、無理矢理にでも連れ出してください。家に戻ろうとしている人がいれば、絶対に引き止めてください。

いのちの石碑より

「逃げない人がいても、無理矢理にでも連れ出して下さい」というところは、特に心に響きました。

当時津波の被災地に住んでいた義母が自宅3階なら大丈夫と逃げなかったところを、津波がくる直前に義兄が無理矢理連れ出して命拾いした事実と重なったからです。

この石碑で未来の人たちの多くの命が守られることを願うばかりです。