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読書メモ: 音楽の贈り物からの名言(15)ゲーテの言葉です。

こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。

今回の名言は19世紀初頭の(1749年- 1832年)のドイツの詩人ゲーテの言葉です。いつの時代にも変わらぬ俗世の心配事を忘れさせる音楽の力が表現されています。

ゲーテというと多くの作曲家がその詩に関わる音楽を作曲しています。今回はモーツァルトの音楽を選んで見ました。

名言12と思ったこと。

俗世の心配事で神が人間の魂に植えつけた美しさの感覚を消さないようにするために、人は毎日のように小さな音楽を聞き、小さな詩を読み、あなたの素晴らしい絵を見るべきです。

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

俗世の心配事を忘れさせるために、音楽を含めたあらゆる芸術に触れるべきだと言う意味です。いつの時代においても、人は日常生活でのストレスや心配ごとが絶えることがなく、アートに触れることがそれを癒してきたと捉えることができます。

テクノロジーが発達して、便利になった現在でもそれは変わりません。そういう意味で音楽の力は偉大です。

ゲーテと言うと、ちょうど古典派のベートーベンから、1800年代初頭から1900年代まで続いたと言われるロマン派の作曲家と深く関わっていました。

中でも、シューベルトの歌曲がゲーテの詩を用いているのも知られています。「魔王」「野ばら」「糸をつむぐグレートヒェン』などです。

他に、モーツアルトの歌曲「すみれ」がゲーテの詩だったとは知りませんでした。曲自体は好きな曲の1つなのでよく知ってたのですが…..。

今回はゲーテにまつわる数多くの曲の中から、このすみれを選んでみました。大好きなソプラノ歌手の1人エリーアメリンクが歌うのを見つけました。

ゲーテによる「すみれ」の歌詞の訳も載せておきます。

こちらからの引用です。

一本のすみれが草原に立っていた
身をかがめて、気付かれずに
それはかわいらしいすみれだった
そこに若い羊飼いの娘がやって来た
軽やかな足どりと、朗らかな心で
そこから そこから(こちらへ)
牧場をこちらへと歌った

ああ、すみれは思う、もし自分が
自然の中で最も美しい花だったら
ああ、少しの間だけでも
愛しい人(娘)に摘み取られて
胸に押しあてられて、ぐったりとなるのに
ああ、たった、ああ たった
15分間だけでもああ、でも ああ!少女はやってきて
そのすみれに注意も払わずに
かわいそうなすみれを踏みつけてしまった
それ(すみれ)は垂れ下がり、死んでしまったが、それでも喜んでいた
彼女によって、彼女によって
彼女の足元で(死ねるのだから)!

ゲーテについて

ウィキペディアからの引用です。

(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749年8月28日 – 1832年3月22日)は、ドイツの詩人、劇作家、小説家、自然科学者(色彩論、形態学、生物学、地質学、自然哲学、汎神論)、政治家、法律家。ドイツを代表する文豪であり、小説『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』、叙事詩『ヘルマンとドロテーア』、詩劇『ファウスト』など広い分野で重要な作品を残した。

ゲーテと多くの作曲家の関わりについても書かれています。

ゲーテの作品には非常に多くの作曲家が曲を付けている。特に重要なのは『魔王』『野ばら』『糸をつむぐグレートヒェン』『ガニュメート』などのフランツ・シューベルトによる歌曲であり、シューベルトが生涯作曲した600曲もの歌曲のうち70曲ほどがゲーテの作品に付けられた曲である。他にゲーテが評価した音楽家としてはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトがおり、『ファウスト』に曲をつける権利があるのはモーツァルトだけだとも語っていた(エッカーマン『ゲーテとの対話(英語版)』)。モーツァルトに言及した多くの文章も残っており、特に彼の音楽を「悪魔が人間を惑わすためにこの世に送り込んだ音楽」と評した言葉はよく知られている。モーツァルトのゲーテ歌曲には『すみれ』があり、特に早いゲーテ歌曲の一つであるが、モーツァルトは作曲した時ゲーテの作だとは知らなかった。またゲーテはルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンにも高い評価を与えていた。初めて『運命』を聴いたときには非常に動揺し、「みんなが一斉にあんな音を同時に演奏したらどうなってしまうのだ、建物が壊れてしまうではないか」と言っていた(前掲書より)。ベートーヴェンもゲーテを尊敬し劇音楽『エグモント』やカンタータ『静かな海と楽しい航海』などゲーテの作品に曲をつけている。2人は1812年にカールスバートの温泉地で対面しており数日間の交流を持ったが、ゲーテはベートーヴェンの難聴に同情しつつもその陰気さや無礼さを嫌った。ほかにゲーテと親交のあった作曲家にはフェリックス・メンデルスゾーンがおり、序曲『静かな海と楽しい航海』などを作曲している。ゲーテの作品のなかで最も多く曲が付けられているのは『ファウスト』であり、オペラだけでも50もの作品が作られている。『ファウスト』に基づく音楽で代表的なものは、エクトル・ベルリオーズの『ファウストの劫罰』(1846年)、シャルル・グノーの歌劇『ファウスト』(1859年)、アッリーゴ・ボーイトの歌劇『メフィストーフェレ』(1869年)、ロベルト・シューマンの『ファウストからの情景』(1844年-1859年)、フランツ・リスト の『ファウスト交響曲』(1857年-1880年)、グスタフ・マーラーの『交響曲第8番』(1906)など。先に挙げたシューベルトの「糸をつむぐグレートヒェン」なども『ファウスト』からの曲である。

以上ゲーテについての知識が少し増えました。ご参考になれば幸いです。