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人生100年をどう生きるかのヒントの1つになる言葉が満載の 舘野泉氏と中村桂子氏の対談 

こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。

2019年の暮れにNHKで再放送されていたピアニスト舘野泉氏と生命科学者中村恵子氏の対談の番組を見て、人生100年をどう生きるかの1つのヒントもいただきました。

SWITCHインタビュー 達人達「舘野泉×中村桂子」という番組です。その内容にも感銘を受けましたが、その中でも中村氏の言葉に、

「生き物の中に消えていくことが組み込まれているのは、しかも次の世代に渡していくというしくみもあるのは美しい」

という言葉があり、生き物の1つである人間も同じで、死という仕組みを「美しい」と捉えている見方に感銘を受けました。その内容を少し詳しく紹介します。

■SWITCHインタビュー 達人達「舘野泉×中村桂子」の番組内容

SWITCHインタビュー 達人達というのは、ある分野の達人2人による、お互いのインタビュー、対談をスイッチして行うというドキュメンタリー番組です。

今回の達人は、国際的ピアニストの舘野泉氏と、「生命誌研究」の第一人者である中村桂子氏で、お二人とも今年83歳になるそうですが、そう見えない精力的な活動をされています。

前半は舘野泉氏についてのストーリーから始まります。

舘野泉氏2001年のコンサートの後に突然脳溢血で倒れて右半身を麻痺してしまいました。その後2年間は演奏活動をしなかったのだそうです。

ところが、その後演奏活動が2年間できなくなったわけですが、それまで演奏活動で家を空けることが多かったため、奥さんと一緒に過ごす時間が増えその時が1番笑いに満ちていた時期だったそうです。

もう演奏活動は無理かと絶望しかけていた時にバイオリニストである息子さんが、左手のためのピアノ曲の楽譜を見つけてきてピアノの上にそっと置きました。

それがきっかけで左手だけで弾くピアニストになることを決意してステージに戻ったという話はジーンときました。

中村氏との対談のシーンで、

「庭に植えたオリーブの木がだんだん育つのを見て、細い枝だったのが、空を向いてちゃんと育って、生きるってそんなそんな単純なことなんだ。」

という舘野氏の言葉がありました。

「自分も音楽で、そういうものを見て、上に上に向かっていくんですね」

それに対して中村氏はこう答えます。

「今があることと、次があることが、もしかしたら生きているということかな」

というところに、幾つになっても向上心を失わずに生きるという姿勢と、今を大切にしてるからこそ次があるというところに感銘と共感を覚えました。

■中村桂子氏の死生観

一方で、DNAと細胞を研究している中村氏の言葉でもう一つ深く印象に残ったのは次の言葉です。

「社会の流れは死ぬって悪いこととなっているけど、生き物の中に消えていくことが組み込まれているのは、すごいシステムではないかと思うんです。」

「しかも、それで終わっちゃったらだめで、次の世代、次の世代に渡して消えていく、これが美しい」という気がしている。」

なるほど、一般的には死を忌み嫌うものですが、人間も生き物の1つですし、「死というものが組み込まれているからこそ美しい」という客観視した考えかたは素晴らしいと思いました。

■まとめ

人生100年時代をどう生きるかというのは、熟年世代だけではなく若い世代の人にも共通するテーマだと思います。

今を大切にして、今があるからこそ、次が未来がある。オリーブの木のように、上へ上へと成長を目指す。

これは、年齢に関係なく心にとどめておきたい考え方です。

そして組み込まれた死を恐れることなく、次の世代に少しでも伝えていけるものを残せるような人生は理想的だと思いました。

以上、ご参考になれば幸いです。

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