こんにちは。生涯挑戦!をモットーにシニア世代を応援する、こうちゃんです。
「一般の風邪薬よりも漢方薬の風邪薬を飲みたいけど、葛根湯しか知らない。」「風邪の症状別に効く漢方薬が知りたい。」
こういった疑問に役立つ内容をシェアします。漢方薬に詳しい方のオンラインの講座での学びがとても参考になったので記事にまとめました。
■漢方薬と西洋の薬との主な違い
最初に漢方薬と西洋の薬との主な違いについての話がありました。
その主な違いは:
・漢方薬:原因にアプローチして 体質改善を得意
・西洋薬:対処療法として、症状がある所にピンポイントで作用する
ということです。
なるほど、西洋医学での手術と同じようなイメージなので納得です。もう1つの違いは:
漢方薬は植物由来の生薬をベースに作られているので、眠くならないメリットがある。
ということなので、車の運転する時にも安心です。
■風邪の症状別に効果のある漢方薬とは
漢方の風邪薬というと、葛根湯というものしかの飲んだことがなく、それ以外の漢方薬は知りませんでした。
葛根湯についての説明はこちらです:
漢方では、体の表面をあらわす「表(ひょう)」と体の中を表す「裏(り)」という表現を使う。「表(ひょう)」の症状は、発熱、寒気、ふしぶしの痛みなどで、葛根湯は風邪の初期のこれらの症状に効く薬。ちなみに「裏(り)」の症状は腹痛、下痢など。
漢方薬というと、長く飲み続ける必要があるイメージがありますが、風邪の漢方薬についてはそうではないそうです。
漢方薬の風邪薬は、即効性があって症状が回復したら飲むのを止めて大丈夫です。
ということで、風邪の症状別の漢方薬の説明に移ります。
①風邪の初期寒気や鼻水に効く漢方薬
風邪の初期症状に効くという漢方薬がこちらです:
・葛根湯(かっこんとう):風邪の初期の寒気や節々の痛みに効く。発汗作用有り。
・麻黄湯(まおとう):風邪の初期の寒気に効く。発汗作用がある。
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう):鼻水(みずっぽい)や寒いところに行くとでる咳に効く。
・葛根湯湯加川キュウ辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい):鼻が詰まったとき。体液が熱を持った症状なので冷ます作用がある。鼻の通りを良くする生薬が入っているので鼻づまりに効く。
②のどの風邪に効く漢方薬
風邪によるのどの痛みに効く漢方薬がこちらです:
・甘草湯(かんぞうとう):のどだけ痛い時に効く。グリチルリチン酸を含む。
注意点として、服用しすぎると体のむくみが生じる場合がある。
・銀翹散(ぎんぎょうさん):初期ののどの痛みに効く。炎症を抑える効果がある。
③咳(せき)の風邪に効く漢方薬
咳(せき)の風邪に効く漢方薬として3つ紹介がありました。
・五虎湯(ごことう):見極め方として、黄色い痰がでる、ゲホゲホという咳が出る、布団に入ると咳が出る場合。
・麦門冬湯(ばくもんとう):見極め方としては、から咳がとまらない場合。乾燥した状態から肺を潤す作用がある。
・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう):風邪の症状が体内のおなかに入った、いわゆる「裏(り)」の状態で、下痢やはきけの症状がある場合。
④風邪で体力が消耗したときの漢方薬
こちらは風邪薬ではないのですが、おまけとして、体力回復のための漢方だそうです。
・人参養栄湯(にんじんようえいとう):風邪で寝込んだりして、一時的に体力を消耗した時に、体力回復に効果がある漢方。
一口に風邪といっても確かにいろいろな症状があるので、症状に合わせてた漢方を選ぶことが早く治すためのポイントであることがよくわかりました。
もうひとつ、西洋の風邪薬について知っておきたいポイントを紹介します。
ドラッグストアで売っている、普通の風邪薬のほとんどは、全部の症状に合わせていろいろな成分が入っていて、その中に必ず解熱剤が入っている。
ということなので、例えば解熱剤を必要としない鼻水とかの軽い症状であれ、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を飲んだ方が効率が良いそうです。なるほど確かにそうですね。
以上、風邪に効く漢方薬についてのお話をまとめました。
■漢方薬セミナーオンライン講師のKさんについて
講師の方について簡単な紹介です:
・薬剤師としてドラッグストアで20年ほど勤務中。
・現在は薬剤師や登録販売者の教育、数値管理のマネジメントの仕事に従事。
・漢方は10年以上前から勉強を始め、メーカーや社内資格を取得。
・国際中医師(中国の漢方の医師並みの知識レベルを有しているという資格)を目指して勉強中。
■まとめ
風邪をひいた時に使用する漢方薬の使い分けについての講座の内容のポイントをまとめました。症状に合わせた漢方薬を処方してもらって早く治したいものですね。
今回紹介された漢方薬は、どれもドラグストアやネット販売で購入できるそうです。
以上、参考になれば嬉しいです。