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「NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法」マーシャル・B・ローゼンバーグ著の読書メモ(2)

こんにちは。生涯挑戦!をモットーにシニア世代を応援する、こうちゃんです。

「なかなか人とのコミュニケーションで思いが伝わらない」「共感力を身につけたい」「自分自身とうまく対話ができていない」といった課題を感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめの本が「NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法」です。
このNVC(Nonviolent Communication)は直訳すると非暴力コミュニケーションですが、内容は人との関係性を良くする方法満載の深い内容です。

この記事では全体14章のうち、1章から6章までのポイントをまとめた記事に続いて、7章から9章の共感と自分とのつながる方法のところをまとめました。

■「NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法」の7、8、9章での心に残ったポイント

全体構成は14章から構成されています。

第1章 心の底から与える
第2章 思いやる気持ちを妨げるコミュニケーション
第3章 評価をまじえずに観察する
第4章 感情を見極め、表現する
第5章 自分の感情に責任を持つ
第6章 人生を豊かにするための要求
第7章 共感をもって受け取る
第8章 共感の力
第9章 思いやりを持って自分自身とつながる
第10章 怒りをじゅうぶんに表現する
第11章 紛争を解決する
第12章 力を防御的に使う
第13章 自分を解放し人に助言する
第14章 NVCで感謝を表現する

以降黄色い四角も引用を示しています。この記事では特に第7章から第9章までの共感の力と思いやりをもって自分自身とつながることに関しての心に残ったポイントをメモとして残しておきます。

1)7章「共感をもって受け取る」の心に残ったポイント

以下心に残ったポイントです。

・共感とは 心を空にして全身で聞くこと。
・NVCとしては、①素直に表現する ②共感を持って受け止めるの2つの部分からなる
・たとえどんな発言であっても相手の言葉を聞き、彼らが
①観察していること、
②感じていること、
③必要としていること、
④要求していること、を聞き取る。
・自分が相手にどう思われているかではなく、相手が何を必要としているのかを聞き取る。

どうも普段は自分の言いたいことを言うことが先決になってしまって、相手が観察していること、感じていること、必要としていること、要求していることのどれひとつとしておかまいなしに自分の思いだけに気が向いてしまいます。

まずは相手の思い、感情、必要や要求していることに注意を向けることが先決なんですね。これは、「7つの習慣」の「理解してから理解される」に通じるものがあります。

2)8章「共感の力」の心に残ったポイント

・共感には治癒力がある
・相手に共感すればするほど私たちは安全だと感じる。
・私達は、人の感情と、必要としていることに耳を傾けることで「たくさんのことを語っている」
・腹を立てている人間には、面と向かって「でも」をぶつけるのではなく、共感する。
・「ノー」に共感することで、相手から攻撃されたと受け止めることを避けられる。
・共感を生み出すのは、今ここにいる能力である。

心理学者の言葉に「だれかが私の言葉を聞いてくれれrば、混乱がスムーズに流れるようになる」という意味で、「共感には治癒力」があるとしている。共感されることでモヤモヤが解消されるぐらいの力があるというところは、今まで考えたこともありませんでしたが、確かにそういう部分はあるかもしれないと感じました。

相手に共感することができると、腹をたてている人間、攻撃してくる人間に対してさえも精神的な苦痛を感じないで対処することができると筆者は主張します。

今ここにいる能力とは、相手の内部でいまその瞬間に体験している感情、必要としていることと、共にいることで、相手の苦痛を和らげることにつながるということです。そのためには今現在の相手に集中する必要がありそうです。

3)9章「思いやりを持って自分自身とつながる」

この章では以下の言葉が印象に残りました。

・NVCが最も真価を発揮するのは、自分への思いやりを育てることかもしれない。
・NVC によって、自己嫌悪ではなく、成長を促す方法で自分自身を評価する。
・完璧ではなかった自分を評価する
・自分を「…..すべき」で縛ってしまうのを防ごう
・NVCで過去を振り返り、悲しむ。
・何かをする場合は、恐れや罪悪感、恥の意識 、義務からではなく、豊かな人生に貢献したいという思いを原動力にしたい。

また「〜しなければならない」を「〜することを選ぶ」に翻訳するステップとして以下が揚られています。

ステップ 1:人生において、やっていても楽しくないことを、すべて紙に書き出してみる。
ステップ2:リストを完成させたら、やらなければならないからやってるのではなく、自分でやると選択して行っているのだとはっきり認識する。
リストアップした項目すべてに、「私は自分で選択して・・・・・する」と付け加える。
ステップ3:ある行動を自分は自らの選択で行っていると認め、そこにはどんな意図が働いてるのかを自覚する。「私は自分で選択して・・・・・する。それは自分が ・・・・ を望んでいるからだ」という文章を完成させる。

主体的に行動する上でここのリストは大事なポイントを完結に述べています。ステップ1から3を実際にやってみることで、心の底から自分が本来やりたかったことが見つかるかもしれません。

■著者について

本書からの引用です。

マーシャル・B・ローゼンバーグ (1934-2015) Marshall B. Rosenberg
NVC (Nonviolent Communication)の提唱者であり、国際的な平和推進組織CNVC (Center for Nonviolent Communication)
の設立者。30以上の言語に翻訳され、世界で100万部超のベストセラーとなっている本書を含め5冊の著作をもつ他、受賞歴多数。
暴力に代わる平和的な選択肢を提供する「新しいコミュニケーションのかたち」に強い関心を抱きながら、治安の悪かったデトロ
イト近郊で育つ。カール・ロジャーズのもとで研究をおこない、1961年ウィスコンシン大学で臨床心理学の博士号を取得。そ
の後の人生経験と比較宗教研究を通じて、本書のテーマであるNVCを開発した。
紛争や戦争で疲弊した地域、コミュニティを中心に60以上の国々を訪れ、数万人を対象とする数々のワークショップを精力的にお
こなうなど、ギターやパペットを手に、より満たされた平和な世界をつくりだすための方法を説き続けてきた。1984年に設立
されたCNVCでは、60以上の国々で数百名の公認トレーナーやサポーターが活動している。

■まとめ

「NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法」マーシャル・B・ローゼンバーグ著の読書メモ中間部分を紹介しました。おすすめの本です。
参考になれば嬉しいです。

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