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「ミレニアル・スタートアップ」裙本理人著の読書メモ

こんにちは、kindle本「理系出身じいじのホットクックでらくらく離乳食」の著者、生涯挑戦!をモットーにシニア世代と子育て世代を応援する、こうちゃんです。

若いビジネスマンやスタートアップを考えている人に最適な本と思われますが、学生さんからシニア世代を含めたすべての年代の人にも学びがある本です。

仕事だけではなく、生き方そのものにも重要なヒントが満載です。この本を手にとって、あなたにとっての幸せの定義をこの機会に見直してみてはいかがでしょうか。

■「ミレニアル・スタートアップ」の全体構成

全体は以下の3つのセッションから構成されています。

【目次】
セッション1:ミレニアル・スタートアップのはじめ方
ステップ1 幸せと成功を再定義する
ステップ2ビジネスプランを考える
ステップ3会社を組織する
ステップ4社長の仕事をする
セッション2:ミレニアル・ライフスタイリング
ファクター1 仕事観
ファクター2 お金観
ファクター3仲間観
セッション3:ミレニアル・シンキング
レッスン1 成功するための思考 21のルール
レッスン2 思考から不要なものを取り除く
レッスン3 コアバリューを明文化する
レッスン4 仕事も人生もうまくいく4つのまとめ

特に幸せと成功を再定義するの部分では、シニアの私もいろいろと考えさせられました。

例えば、既に古い考え方になってはいますが、昭和時代の高度成長期の物質的な豊かさが幸せにつながるような考え方は確かに周りにも自分にも当時は心の中にあった気がします。

これからの時代は、自分の幸せと成功の定義や価値観に照らして、まずその人なりに幸せになって他の人の幸せにも貢献できるような人生を過ごすことが理想的な生き方だと考えさせられました。

■「ミレニアル・スタートアップ」心に響いたポイント

「ミレニアル・スタートアップ」で響いたところは、人それぞれ幸せの定義や価値観によっても違ってくると
思いますが、私的には以下が響きました。

心に響いたポイント:

・幸せと成功を再定義する
・思考から不要なものを取り除く
・コアバリューを明文化する
・自責と挑戦心
・Give&Giveの実践
・承認欲求→結果と成果

ここでコアバリューとは何でしょう?、価値観みたいなものと想像できますが、筆者による定義を引用します:

直訳すれば「中核的な価値観」で、会社では通常、ミッション、ビジョンと並んで、このコアバリューをメンバー社員の「行動指針規範」として定める。
日々、社員が考え、行動する上での指標となる価値観だ。これは会社としての行動指針であると同時に、僕自身の行動指針でもある。
ここにブレがあっても血の通ったものはできない。自分自身が信じる価値観を行動指針に落とし込むことが重要だ。

それぞれの組織や個人個人で内容は異なると思われますが、これを考えて明文化しておくことで、組織としてはミッションが明確になり、個人にとっては人生の目標みたいなものが明確になります。

ちなみに、筆者がCEOを務める会社「セルロース」のコアバリューは以下の8つが挙げられています。

1アイデアは無価値、2常識を疑え、3執念、4スマートとスピード、5自責と挑戦心 6Give&Give 7一円を稼ぎ出す 8必達志向

それぞれの内容は本書を参照いただくとして、このなかで自分のコアバリューとして取り入れたいと思ったのは次の2つです。

自責と挑戦心
Give&Give

自責と挑戦心は、起こった物事は全て自分に原因があり周りの人や外部環境のせいではないという考え方です。

ついなにか問題が起こると、他人のせいにしたり、何か周りの環境のせいと考えてしまうことがありますがそれでは何も解決しません。

そこに挑戦心が加わることで、萎縮せず問題解決に果敢に挑戦して事態を好転していけそうです。
ここは肝に銘じていきたい考え方です。

一つギブしたので、次は見返りに何かをくださいというような関係は、どこかしっくり来なかった。与えたからもらうのではなく、必要とされるならば徹底的に力になりたい、僕たちができることであれば徹底的にサポートしたいと考えている。その対価や見返りを、一対一の関係性の中で求めることは一切しない。
見返りを期待して何か行動を起こす思考回路では、真の信頼関係は構築できないからだ。僕たちが大切にしている信頼関係は、あの人のために全力を尽くしたいと心から思える関係性であって、何かの見返りを期待するような関係性ではない。それは真の信頼関係だとは思わない。見返りを求めず、無償の愛をもって徹底的に自らの価値を発揮し、先んじて世の中に提供し続けることが、結果的にはより多くの人に必要とされ、僕たちの価値を提供する機会に恵まれることになると考えている。

Give&Giveは言うは易しですが、筆者の会社は実際に組織のコアバリューとして掲げて、実際に実行しているところがすごいです。だからこそ、医療ベンチャーとして急成長しつつあり、業績ものばしているのだろうと想像します。

さらに、これに固執するのではなくて、時代の変化に応じてチューニングしていくというところはさすがです。

個人的なコアバリューとしても少しでも実践できるように心にとどめておきたいところです。

■「ミレニアル・スタートアップ」を読んで行動に移したいポイント

心に響いたところがそのまま行動に移したいポイントになります。

・コアバリューと幸せと成功を再定義する
・思考から不要なものを取り除く、自分の幸せと成功の定義から照らしてそれに全く関係ないことに無駄な時間を費やしてないか
・承認欲求を満たすための行動はしない
・自責と挑戦心、Give&Give

日々忙しく時間がないと感じている理由を考えてみると、幸せと成功の定義やコアバリューからすこし脱線したものに余計な時間を使っていたことに気づきます。

例えば、スマホが気になってたびたびSNSなどを見てしまうとか、株式市場の値動きが気になるなど、コアバリューや幸せと成功の定義に無関係なものに時間を使ってしまっていました。

誰しも人から認められたいという承認欲求は多かれ少なかれあると思います。ただ承認欲求も思考の中の不要なものだという著者の主張には全く同意です。それよりも、結果を出して成果に結びつけることの方が重要です。

Give&Giveを実践するには具体的にどうしたらよいのでしょう?
この疑問についての著者の答えは以下です。

・共感と応援そして貢献
・知見や得意はシェアする
・仲間から教えてもらったことは、また別の仲間にもシェアする。

Give&Giveの精神を実践するために、意識し、実行したいポイントです。

■著者について

本書からの引用です。

裙本理人(つまもと・まさと)
セルソース株式会社 代表取締役社長CEO。
1982年生まれ、兵庫県出身。2005年神戸大学発達科学部卒業。
同年、住友商事株式会社に入社しロシア・北米地域の木材資源関連ビジネスを担当。
2007年よりロシア サンクトペテルブルグ大学にロシア語学研修生として留学。
その後、極東のプラスタンにて、ロシア最大級の木材加工工場立ち上げプロジェクトに従事。
商社の最前線でさまざまな情報に触れる中で、これからの社会における医療の可能性と必要性に着目。
その中でも臨床の段階に進み始めたばかりである再生医療の分野での挑戦を決意。
2014年、再生医療等安全性確保法が施行されるタイミングで住友商事を退職し、再生医療関連の事業をスタート。
2015年、セルソース株式会社を共同で立ち上げ、代表取締役に就任。
2019年、創業3年11ヶ月で東証マザーズ市場に上場。真に社会から必要とされる事業創りに邁進している。
趣味はトライアスロン。

■まとめ

「ミレニアル・スタートアップ」を読んで感じたポイントと、行動に移したいポイントをまとめました。参考になれば嬉しいです。

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