こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。
茨城県近代美術館の手塚治虫展に行ってきました。
手塚治虫氏といえば、昭和の時代を代表する漫画家の第一人者で、漫画の神様とも言われてますね。
この記事では、茨城県近代美術館で2019年の6月15日~8月25日まで開催されていた、手塚治虫生誕90 周年年記念の展覧会のいくつかの見どころをお伝えします。
■どんな展示会か
手塚治虫氏は、1928年生まれで、1989年の平成元年に亡くなり、今年の2019年が没後30年、生誕90にあたります。
手がけた作品は700作品、マンガ原稿の枚数は約15万枚にもなるそうです。その中から、厳選された作品の原画や、映像、アニメーションのセル画の実物が展示されていました。
映像には、懐かしい鉄腕アトムのオープニングテーマ、手塚治虫が幼少の頃の8ミリフィルム、アニメーション作成現場の様子などの興味深いものがありました。
■原点は昆虫の写生にあった
最初に目が釘付けになったのは、手塚治虫氏が中学生の時にスケッチしたという昆虫の水彩画です。
大の虫づきだったので、治という名を、治虫と当て字にしたという話は知っていて、虫の絵を描いていたという話も記憶にはありました。
その実物を観るのは初めてでした。そのまま図鑑になるように、実際図鑑になっていますが、写実的で詳細な立体的に表現された蝶やカブトムシなどは見事です。
そのあとに見たリボンの騎士やアトムなど、セル画の登場人物の生き生きとして、立体的な、目の細かい表現は昆虫のスケッチがベースになっていると感じました。
こちらはウェブからの引用です:
■これまでにない大胆な構図
小学生のころ、毎週欠かさず楽しみに見ていたアニメは「鉄腕アトム」です。
今見ても斬新な映像です。そもそもアトムに出てくる未来のロボット社会の様子の描写自体、先見の明というか未来を予測しているところもすごいです。
アトムに限らず、手塚作品のマンガにはそれ以前のものにはなかった、大胆な構図があると解説されていました。
それは、従来のマンガは、劇場で舞台の芝居を見るように、決められた空間の枠内での登場人物の動きを表現している。
それをより大胆で自由な角度から描いたところで、それは欧米の映画の影響を受けているそうです。
それはアニメーションにも現れていて、アトムのオープニングテーマの数分間の映像を見ても、まるでドローンで撮影したようなアトムが空を飛ぶ映像があります。
■その他の見どころ
大学は医学部に進んで、医師の国家試験にも合格し、医者の道を進むか、漫画家の道を進むか迷った末に母に相談して漫画家の道を選んだ話も紹介されていました。
他に各種作品の原画、アニメーションのセル画の実物が展示されていました。原画などの撮影は基本的にNGでしたが、2区画のみ撮影が許可されていました。
1つは最初の部屋で、歓迎の意味をこめて手塚治虫氏とアトムのキャラクターが氏が手がけた作品のキャラクターたちが描かれた絵です。
もう1つは、実際の作業机です。
今にも手塚治虫氏が戻ってきて作業を再開するかのような雰囲気です。
■知らなかった作品
鉄腕アトムやジャングル大帝以外に、やはり子供のころクリスマスに母に買ってもらった雑誌COMに連載されていた火の鳥がとても印象に残っています。
生と死をテーマにしたとてつもなく壮大なストーリーでした。この機会にもう一度読み直して見たくなりました。
大学生までは、結構漫画をよんでましたが、社会人になってから忙しさもあってか、漫画を読む機会がほとんどなくなってしまいました。
そんな昭和の後半の時代にも、生と死、戦争の悲惨さ、平和への願い、環境破壊などメッセージ性のあるテーマで手塚作品は生み出されていて、初めて知った作品もありました。
・ルードウィヒ
・幕末の藩医だった曽祖父をモデルに書かれた 「陽だまりの樹」
・ブッダ
など、これからじっくり読んでみたいです。
■まとめ
漫画の神様、手塚治虫氏の生誕90周年展のみどころをお伝えしました。今や日本のアニメは宮崎駿氏をはじめ、世界的にも人気を博しています。
その原点ともいえる手塚治虫展、2017年以降、毎年どこかで開催されているようです。今後も毎年開催されることを祈念したいです。
・2017年11月13日~2017年12月25日 田川市美術館
・2018年12月1日~2019年1月27日 九州芸文館
・2019年6月15日~8月25日 茨城県近代美術館
お近くで開催される機会があれば、1度は足を運ぶ価値はあります。漫画やアニメ好きの方はもちろん、子供から年配の方まで楽しめる展示会です。
ご参考になれば幸いです。