こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。
2019年10月に第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」が開催されたということで、茨城県と縁の深い横山大観の茨城国体開催記念企画展示というのに行ってきました。
この記事では、もともと茨城県近代美術館保有の作品以外にも、東京国立近代美術館やセゾン現代美術館岡個人蔵なども含めた44作品が展示された企画展の印象を紹介します。
■横山大観の企画展の見どころと印象
即位の日の今日は朝から小雨模様でしたが、それほど混雑もしてなくて、作品を楽しむことができました。
どれも素晴らしい作品ばかりですが、特に印象に残った作品をあげておきます。
まずこちら、「鹿島神宮と筑波山」で縦長の掛け軸の絵です。どちらも地元の名所で、鹿島神宮の神々しい様子が伝わってきました。霊峰と呼ばれる筑波山も神聖な雰囲気を感じます。
鹿島神宮へはまだ行ったことがないので、ぜひ行ってみたいです。
写真撮影は許可されてないので、こちらのブログから参照させていただきました。
「山茶花と栗鼠」大正2年の作品で、金地に描かれた屏風絵です。
構図と今にも動き出しそうな栗鼠の描写が見事です。尻尾のふわふわ感とくりっとした目の可愛らしさが目を引きました。こちらを含め以下の絵は会場でのカタログから引用です。
「山に囚む十題 霊峰四趣 秋」
淡い薄緑の木々に覆われた小山に朱色の紅葉のアクセントが印象的で、はるか先に白雪に覆われた富士の霊峰を望む風景絵です。
のどかで平和な絵ですが、描かれた年代を見て驚きました。1940年といえば、太平洋戦争の始まる1年前です。芸術の世界では世の中の出来事とは無縁に、表現の自由があることを感じます。
「ある日の太平洋」です。葛飾北斎の富嶽三十六景の波間から望む富士山の絵を連想させます。こちらの絵には波の間から白い龍が顔を出しています。より写実的な感じで力強さを感じます。
また、絵はここでは掲載できませんが、竹の葉がさざめく中の民家の絵があって、
絵を見てると竹の葉が風にざわめく音を感じました。
■横山大観について
ウィキペディアからの引用です。
横山 大観は、日本の美術家、日本画家。本名、横山 秀麿。 常陸国水戸出身。近代日本画壇の巨匠であり、今日「朦朧体」と呼ばれる、線描を抑えた独特の没線描法を確立した。帝国美術院会員。第1回文化勲章受章。死後、正三位勲一等旭日大綬章を追贈された。茨城県名誉県民。東京都台東区名誉区民。
また、パンフレットの略歴によると、水戸藩士の長男として水戸に生まれ。東京美術学校今の東京芸術大学美術学部設立した岡倉天心を師とし、菱田春草、橋本邦画、下村観山など明治時代のそうそうたる画壇の巨匠たちと親交が深く、 東京に本拠を構えつつ茨城県北茨城の五浦にも新居を建てたそうです。
五浦にある茨城県天心記念五浦美術館にも行ってみたくなりました。
以上、横山大観の企画展の様子をご紹介しました。
こちらは10月27日までですが、所蔵作品に横山大観の作品も含まれていますので、こちらの公式サイトで年間スケジュールをチェックされてみてください。