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コミュニティーマーケティング小島英揮著:読書メモ

こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。

コミュニティーマーケティングというと聞きなれない言葉と感じるかたもいらっしゃると想像します。

私自身も初めて聞いたのですが、興味があったので本書を読んだところ、今の時代を含め個人レベル、組織レベルを問わず幅広い層で知っておくべき内容と感じました。

キーワードは「関心軸」です。個人レベルとして、人生100年を充実して生きるためにも、自分の好き、得意を軸とすることで幸福感が得られます。

また最近話題の量子コンピュータの開発も、個々の企業、研究機関レベルより、技術の「関心軸」で組織を超えたコミュニティーで研究した方が加速できそうですね。

この記事では、この本の印象と、コミュニティーマーケティングとはどんなもので、どう適用するかについて忘備録としてまとめました。

■コミュニティーマーケティングとは何か

筆者がAWS(Amazon Web Service)マーケティング部門のヘッドとして従事された経験から、まだ未知の分野だったクラウドコンサービスの可能性を、企業の枠を超えたコミュニティーを通して広く認知されるようになりました。

筆者が言うコミュニティーマーケティングとは:

AWSを知っていて、AWSを気に入っていて、AWSを他の人にも広めたいと思っている、AWSの「ファン」と言える人たちをコミュニティ化することにおって、新たな顧客を獲得していく、という戦略

と定義しています。ベンダー自ら、自分の製品はこんないい製品なので、買ってくださいというマーケティングではなくて、中身を良く知っている人達のコミュニティーから価値を発信するものです。

いわば口コミマーケティングみたいなものと理解できます。

もう1つ理解しやすい表現の1つに、Sell through the communityという言葉がでてきます。

コミュニティーを集めてそこに売る”Sell to the community”ではなくて、コミュニティーを通して売る”Sell through the community”

という言葉もその本質を表しています。その説明部分についても引用すると、

・マーケティングにおけるコミュニティは、集まることが目的ではなく、情報を発信、拡散しないといけない。 コンテンツ生成装置なのです。そうでなければ、 Sell through the community になりません。
コミュニティーマーケティングの本質:
・お客様がおっしゃっていることを、他のお客様にも気づいてもらう
・お客様がお客様を呼んでくださる

コミュニティーのメンバーが情報を発信、拡散することで、コンテンツを他のお客様に気づいてもらってマーケティングすることと理解できます。

■コミュニティーマーケティング実行のためのフレームワークとは?

では、具体的にコミュニティーマーケティングを行うためのポイントは何か?が知りたくないますが、そこについて語られているところをまとめてみました。

フレームワークと言ってもいいと思われますが、それは以下です。

①オフラインを起点
②ファーストピンを狙う
③クチコミの力で「関心軸」を拡大させる
④実践のコツ:3つのファースト:オフライン、コンテキスト、アウトプット

①は、起点となるのは、関心のある核となる人々を探し出しオフラインで会い、集めること。

②は既存のマーケティングのように、大多数にリーチするのではなく、初期メンバーや核となるメンバーをファーストピンになぞらえて、その波及効果を狙うこと。

③はおなじ「関心軸」を持っている人とコミュニティーで価値ある情報を共有し、口コミの拡散力を活用すること。

④のオフラインファーストは①と似ていますが、最初に熱量を伝えて方向づけするにはオフラインで初速をつけること。
コンテキストファースト:何に共感して、どうしたいと思っているのかを最初に設定しておくこと。
アウトプットファースト:メンバーにアウトプットしてもらうこと。

以上のように説明されていて、なるほどと納得です。

■行動に移したいポイント

一番心に響いて、実行していきたいと感じたところは以下です。

自分の関心軸、専門軸を定めて、それを磨き続けること。

人生100年時代を生き抜くには、医師のように専門職を極める方は別として、組織に所属する場合1つの企業内でのキャリア形成にとどまるより、外に出ることで、違った景色が見えてきます。

そこで、自分の関心軸、専門軸を見つけて、シェアできるコミュニティーに属してみて、アウトプットとインプットをすることで、成長していく。

そういう人生を豊かにしてくれて、他の人の人生も豊にできる場がコミュニティーであり、コミュニティーマーケティングの魅力なのだろうと感じました。

自分でコミュニティーを作ってマーケティングしていくような妄想はないのですが、所属するコミュニティーで単にインプットだけでなく、学びをアウトプットしつづけることが大事と思いました。

ほんの少しでも誰かの役に立てるように自分の関心軸にそって、感じたことや学びをアウトプットしていくことで、集合知の一部になれることをめざしたいです。

■著者について

本書からの引用です。

小島英輝(おじまひでき)
1969年高知県生まれ、明治大学商学部卒業。パラレルマーケター
–Still Day One合同会社代表社員。
PFU、アドビシステムズを経て、2009年から2016年までAWS(Amazon Web Services)の
日本法人で、マーケティング部門のヘッドとして従事。
AWS在職中に、日本最大規模のクラウドコミュニティ「JAWS-UG」を発足させ、多くのエンジニアがコミュニティを通じて新たなどジネスや価値創出に関わるモデルを確立。
日本のクラウド業界全体に大きな貢献を果たした。
2016年のAWS退職後、コミュニティマーケティングの実践者を増やすコミュニティ
「CMC_Meetup」を立ち上げる。
2017年より、国内外でAI、決済、コラボレーションなどの分野でサブスクリプション系のビジネスを展開する企業のマーケティングやエバンジェリスト業務をパラレルに推進中。
現在は、Still Day One合同会社の代表社員を務めるほか、ABEJA・マーケティングディレクター、ストライプジャパン・エバンジェリスト、ヌーラボ・社外取締役など、10社程度の
マーケティング業務やプロジェクトに関わっている。

■まとめ

「コミュニティーマーケティング」の内容まとめと感じた点をまとめました。ご参考になれば幸いです。

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