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ナシム・ニコラス・タレブ著「身銭を切れ」の読書メモ

こんにちは。生涯挑戦!をモットーにシニア世代を応援する、こうちゃんです。

とても印象に残った本「身銭を切れ」の読書メモです。

この本は頭ではわかっていてもなかな最初の一歩が踏み出せない人に、すごく刺激を与えてくれる本です。自分もその1人なので、まずは読みっぱなしではなく本からの気づきをアウトプットします。

■心に響いた一番のポイント

難解で理解不能なところも多かったですが、今の自分の知識と経験の範囲でわかる部分のみ拾い読みし、本質的と思われる部分を自分なりに解釈しました。

それは以下です。

「身銭をきるとは、単にお金をだけでなく、時間のリソースをつぎこんで、かつリスクをとって実際に行動を起こして何かを学びアウトプットすること」

なかなか、リスクをとった行動と一口に言っても、失敗したらどうしようとか考えてしまうと簡単ではないですね。

ここに関連する著者の言葉を引用しておきます。

・合理性はあるひとの考えや信念ではなく、行動(どのような身銭をきっているか)によって決まる。
・お飾りの信念と行動につながる信念とでは違いがある。
・あるものをどれくらい本気で信じているかは、その人が信念をつらぬくために犯すリスクを見ればわかる。
・生存に役立つもの、破滅を防ぐものだけが、合理的なのだ。
・起こるものすべてが、理由があって起こるわけではない。だが、生き残るものはすべて、理由があって生き残れる。
・合理性とはリスク管理なのだ。
・成功するには先ず生き残るべし。

ここから気づいたのは、自分の行動につながるような信念をまず持つことが大切だということです。それが本気で信じられていれば、少々のリスクを気にせずに行動に移すことができそうです。

「成功するには生き残るべし」というのも、まずは健康第一というもともと自分のモットーである生涯チャレンジしていくために健康を維持することと合致してました。

■印象に残った言葉とその意味

この本は全体的に難解でしたが、その中でも初めて耳にする概念や言葉で覚えておきたいものがあったので、いくつか忘備録としてまとめておきます。

1)エージェンシー問題とは

一方通行の媒体になると話が歪んでしまうことです。
テレビや新聞は一方通行なので、情報を一部の権力を持つ人が操作できてしまうというような話です。
間に仲介者が入ることでも、意思決定が歪む例を著者はあげています。

2)リンディ的とは

逆向きに歳を取るものを指す。つまり、生存を前提条件として、時が立つごとに余命が長くなるものを指す

クラシック音楽の様に、時が経っても衰えないものを指しています。

3)エルゴード性とは
アンサンブル確率、つまり集団があることを実施した結果起こる確率と、1人がその集団の人数分の回数あることを実施した結果起こる確率が同じことを意味します。
ロシアンルーレットの例がエルゴード性がない例として理解しやすかったです。
つまり100人が1回だけ実施して5/6で賞金をゲットする確率と、1人が100回連続実施して賞金をゲットする確率は、後者では途中で死んでしまうので異なります。

■行動に移したいポイント

行動に移したいポイントはやはり、
「時間のリソースをつぎこんで、かつリスクをとって実際に行動を起こして何かを学んだならば、何らかのアウトプットをする」ことです。

学びっぱなしで放っておいたら、時間が経つと忘れてしまいます。

こうして、記録に残したり、それを身近な人に伝えたり、SNSで発信するなどして、アウトプットすることで学んだことが身につくと思います。

■著者について

ウィキペディアからの引用です。

ナシム・ニコラス・タレブ( Nassim Nicholas Taleb)は、随筆家、認識論者、研究者であり、かつては数理ファイナンスの実践者だった。金融デリバティブの専門家であり、金融業界の有名人である。ニューヨークのウォール街でデリバティブトレーダーとして長年働き、その後認識論の研究者となった。主に、理解していない世界でどのように暮らし行動すべきか、偶然性と未知のことにどのように真剣に取り組むか、などを研究しており、予期しない稀な現象に関するブラックスワン理論などを提唱している。また、2008年に始まった金融危機の後で、”Black Swan robust society” を立ち上げ、活動している。

■まとめ

タレブ著「身銭を切れ」の読書メモをまとめました。身銭を切って行動することの大切さを学びました。ご参考になれば幸いです。

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