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「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」魚住りえ著の読書メモ

こんにちは。生涯挑戦!をモットーにシニア世代を応援する、こうちゃんです。

「動画にチャレンジしたいけど、自分の話し方に自信がない」

「人前でのスピーチに自信がない」

そんなシニア世代にも、今からでも話し方を上達させるのに遅くはない!とそのテクニックをあますところなく教えてくれるおすすめの本です。

この記事では印象に残ったポイントを読書メモとしてまとめました。

■行動に移したいポイント

一番印象に残り、行動に移したくなったポイントはこの2つです。

話し方が上達する3つの改善要素:

 腹式呼吸、共鳴、滑舌

・話し方が即効で上手くなるために必要なのは朗読

つぎにこの2つのポイントを本に従って少し詳しくまとめておきます。

話し方が上達する3つの改善要素の中身

腹式呼吸

良い声を出すために欠かせない要素が複式呼吸です。頭ではわかってる気になっても実際できてないことが多いのではないでしょうか?

良い声を出すには、肺にたっぷりと空気を入れて、たっぷりと吐き出すことが必要と著者は指摘します。具体的な腹式呼吸の方法については、 

”おなかを膨らませたりへこませたりすることを意識して呼吸する。”

ことで、壁を背にして立ったり、仰向けに寝たりしてお腹が息を吸ったり吐いたりするのに同期して動くのを確認する方法が紹介されています。

次は共鳴です。

共鳴

これは自分の体を楽器に見立てて、より効率的に声を響かせるテクニックです。3つの方法が紹介されています。

”①一番聞き取りやすい声:鼻先に指を当てる

 ②一番いい低い声:のどに指を添える

 ③一番いい高い声:てのひらを頭に添える”

3つとも声のトーン(音程)を変えて「ムーーー」とハミングして、一番響くところを見つける方法です。

滑舌

3つ目は滑舌です。これは舌や顔の筋肉を巧みに動かすことで良くなるということです。

基本となる母音のトレーニングとして、鏡の前で極端に口を動かして発音することが推奨されています。

■話し方が即効で上手くなるためには朗読の具体的練習方法とは

次に話し方が劇的に向上するには、1日5分の音読がおすすめとのことで、具体的な方法が紹介されています。

スピーチの達人と言われる、スティーブ・ジョブズ、オバマ大統領、ネルソン・マンデラ氏などの秘密は、「感動を呼ぶ、人の心を動かす話し方」にあると著者は考えています。

そこに共通するのが、「強調」「抑揚」「メリハリ」の3つで、それらこそが話し方の秘訣で、「朗読」で身につくのです。

朗読のトレーニング方法は、

”黙読→音読→朗読”

3つの要素の流れで実施します。

黙読:何が言いたいのかを理解するウォーミングアップ

音読:どう読むかの朗読プランを練る

朗読:音読で決めたプランを実行する

音読ですべきこと

ステップ1:強調したい箇所をマーク

ステップ2:抑揚をつける

ステップ3:全体の流れをつかむ

音読では楽譜を読みこんで、演奏プランを考えるというところは、音楽好きの自分の経験から、とてもわかりやすくてスーッと理解できました。

ステップ1:強調したいところをマークする

のは、音楽記号でフォルテやスフォルツァンドというのがあります。

大きな音や強調して表現すべきところに作曲家が指示したもので、自分でどこを強調したいかの設計図を描くようにマークすれば良いとわかります。

ステップ2抑揚をつける

朗読のときにも発想記号のように、伝える内容に応じて抑揚を加えることがポイントと理解しました。

著者は抑揚をつけるための具体的に5つのテクニックを紹介しています。

1)高めの声をだす(前後を低くする)

2)前後にくらべて少しゆっくりと話す

3)直前に軽くポーズ(間)をとる

4)強く発音する

5)声色をつける

これは音楽表現と全く同じです。

1)の高めの声や低めの声はメロディーラインだし、2)は緩急をつけることです。

3)は間をとるというは休符に相当します。

4)は強弱記号のフォルテ、スフォルツァンドやアクセントに相当。

5)の声色をつけるのは、音楽でいうと、発想記号に相当します。

発想記号の例としては、

appassionato (アパッシオナート) 熱情的に、激情的に  

cantabile (カンタービレ) 歌うように、表情豊かに  

brillante (ブリッランテ) 華やかに、輝かしく  

lamentabile (ラメンタービレ) 哀れに  

grazioso (グラツィオーソ) 優美に  

energico (エネルジコ) 力強く

みたいなイタリア語で表記されています(ウィキぺディアより引用)。

ステップ3 全体の流れをつかむ

話の内容が、結論なのか、話が転換するところなのかをつかんで、

ゆっくり丁寧に読んだり、間をとったり、と全体の文意をつかんでメリハリをつけること。

聞き手にとって、理解しやすいように話すこと。

朗読の段階ですべきこととして、録音を必ず実施し直後に聞き返すことを推奨されています。

目的は客観的に認識するためです。強調は□で囲む。抑揚は書体を変えるとかしてわかるようにマークすると良さそうです。

言葉の反射神経が良くなる理由は、

・「適切な言葉をスピーディに選び出す能力」と「ミスせずに声を出して読み続けられる集中力」が相関関係にある。

・言葉の意味を理解しながら声を出すと、言葉は意味とともに強烈に脳にインプットされる。

・滑舌を意識して舌や口に負荷をかけながら発することで、さらに強化される。

これらが著者の経験に基づく話として述べられています。これにより言葉のアウトプットがとてもスムーズにいくと言います。

著者の経験から得た実感なので説得力があります。

今まで朗読については、単なる音読としてしか捉えてませんでしたが、音楽を表現するのと全く同じものなんだと知って目からうろこでした。

■著者の推薦するお手本となる有名人

著者の推奨するお手本とすべき人の1人に小泉進次郎氏をあげています。政治的ではなくてあくまでもスピーチの達人としてです。

動画を内容ではなくて、朗読のポイントとしての話し方とう観点から見てみると、確かに上手で、お手本になります。

強調したいところを 高く、大きく、ゆっくり。一文を短くして、わかりやすい言葉で 助詞をあげない、えーを言わない。

さらに身振り手振りを積極的に使うということで、YouTube動画を見てみたいです。

他にも 石破茂、高田社長、中居、浅田真央、ミシェル・オバマなどが例として記載されています。

わかるとできるは違うので、ここでのポイントを意識して練習をしてみたいです。

■著者について

 本書からの引用です:

魚住りえ(ウオズミ・リエ)フリーアナウンサー。元日本テレビアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。高校時代、放送部に所属。在校中、NHK杯全国高校放送コンテスト朗読部門で、約5000人の中から第3位に入賞。1995年、慶応義塾大学文学部仏文学専攻を卒業し、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。代表作に『所さんの目がテン!』『ジパングあさ6』(司会)、『京都心の都へ』(ナレーション)などがある。2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。とくに各界で成功を収めた人物を追うドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系列)では放送開始から10年間ナレーターをつとめ、およそ500本の作品に携わった。各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。また、およそ25年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中

■まとめ

たった1日で声まで良くなる話し方の教科書の読書メモを紹介しました。

今まで朗読については、単なる音読としてしか捉えてませんでしたが、音楽を表現するのと全く同じものなんだと知って目からうろこでした。

特に朗読の練習をはじめて、少しずつ話し方を改善していきます。

参考になれば嬉しいです。

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