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「未来を先回りする思考法」佐藤航陽著の読書メモ

こんにちは。生涯挑戦!をモットーにシニア世代を応援する、こうちゃんです。

日々技術の進歩により変化が加速している様に感じますが、年齢を重ねて行くと「ついていけるかな?」と漠然と不安に感じることはないですか?

この記事では、そんな方におすすめの本、佐藤航陽氏著「未来を先回りする思考法」を紹介します。

若い世代からシニア世代まで、世の中の変化についていくどころか先回りするための考え方がわかります。

■「未来を先回りする思考法」から心に響いたポイント

未来を予測することはソフトバンクの孫氏のような先見の明がある一部の天才のみが持ち合わせている能力と思いますよね。

この本の著書も経営者で並外れた予見能力があるようですが、実績のある経験から語られるその考え方は、一般人の私にも説得力があると感じました。

普通の人でも心がけ次第で現状より変化の波にある程度乗っていけそうな気になります。

心に響いたポイントは、3つでここが未来を先回りする思考法のキーポイントと言っても良いと思われます。

①常に原理から考える
②テクノロジーの現在位置を知る
③タイミングを見極める

       以下、薄黄色の中は本書からの引用を示します。

常に原理から考える

この考え方は本書全体を通して一貫した著者の主張の1つです。

“常に原理から考える思考法を身につけていることです。
原理から考えるためには、そのシステムがそもそもどんな「必要性」を満たすために生まれたかを、その歴史をふまえて考える必要があります。”

必要性を探ると原理が見えてくるというところ、しかも歴史から考えるという見方はしてませんでした。わかりやすい例があります。

“政治もビジネスも原理から考えれば、何かに困っている人のニーズを満たしてあげるという原理、必要性は一緒で、資金調達源が政治は税金であり、ビジネスは投資マネーである。”

というところは、なるほど納得できます。

②テクノロジーの現在位置を知る

テクノロジーの現在位置を知るというは、今現在の技術にただ感心するのではなくて、歴史的にどう発展してきてどこに向かうのかという視点です。

例えば、人を移動させる交通手段にしても、歴史的に見ると、戦国時代から江戸時代明治にかけて馬でしたが、車、飛行機、ロケットのように発展してきたわけです。

さらにそこには4つの段階があるといいます。

”このテクノロジーを「知る」という行為には、以下の4つの段階があります。

1)使える
2)ポテンシャルがわかる
3)なぜできたのかを原理から理解している
4)実際の作り方がわかる
の 4段階です。”

1)から2)ぐらいの段階までは行きますが、余程その分野の専門でないと4)の段階までいくのは容易ではなさそうです。

例えばVR技術にしても、使えて、なんとなく将来的なポテンシャルはわかりますが、原理や作り方までは私にはわかりません。

その辺は、未来をもっと知りたい場合や、ビジネスに不可欠な場合は、理解を深めるために学習すればいいわけです。

③タイミングを見極める

タイミングを見極めることの重要性について筆者はこう述べています。

”タイミングが、すべてを決めます。
だからこそ、未来が読める「だけ」では価値はないのです。その恩恵にあずかるためには、未来に向かう電車が来るタイミングで、必要なリソースを揃えて、駅のホームで待っていなければなりません。”

ここでは、ここぞというタイミングが来たら、事前に準備をして置いて、行動することが大事と受け取れます。これら3つのポイントは意識していきたいと思いました。

■「未来を先回りする思考法」からその他印象に残ったポイント

2つあります。

1)Google経営者のリスクヘッジ
2)今実施していることの効率化を考えるより、今もそれをやる必要があるのかを優先すること

1)については、Googleの経営陣から著者が直接聞いた話によると、
数万人の社員の業務時間の20%を会社から指示された業務以外の各人の好きなプロジェクトやアイデアに使ってよいという20%ルールがあることです。

これは決して太っ腹な福利厚生ではなく、経営陣の指示自体が間違えている可能性があるという前提でのリスクヘッジだそうです。

それだけこの世の中が複雑になっているということを象徴していて、経営陣はそこをしっかり想定していてさすがGoogleの経営者は違うと思いました。

2)についての筆者の言葉を引用すると、

“私たちのライフスタイルは、生きている内に何度も変わります。かつての時代のように、
今までやってきたことをこれからもやり続けることは、リスクが高いのです。常に世の中の変化に目を配り、
自分が今やっている活動がその変化と合致しているかをチェックしなければいけない時代に私たちは生きています。”

たまたま日経電子版にのっていた、京都の老舗八つ橋の記事を象徴しています。「八ッ橋の老舗、コロナ禍で揺らぐ200年経営」と言う記事です。

■筆者について

「BOOK著者紹介情報」からの引用です:

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
佐藤/航陽(サトウ カツアキ)
株式会社メタップス代表取締役社長。1986年福島県生まれ。早稲田大学法学部中退。大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2011年に人工知能を活用したアプリ収益化支援プラットフォーム「metaps」を開始。これまで累計57億円の資金調達を実施し、東京、シンガポール、香港、台湾、上海、サンフランシスコ、ソウル、ロンドンの世界8拠点で事業を展開。2014年より決済サービス「SPIKE」を開始。2015年のフォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■まとめ

佐藤航陽著「未来を先回りする思考法」の読書メモを紹介しました。

心がけたいところは、原理原則を考える、テクノロジーの現在位置を知る、タイミングを見極めるの3つに加えて、今やっていることがそもそも今やる必要があることなのかという視点を持つことです。

参考になれば嬉しいです。

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