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「言葉にできるは武器になる」梅田悟司著の読書メモ

こんにちは。生涯挑戦!をモットーにシニア世代を応援する、こうちゃんです。

「ブログやSNSなどで考えや思いを言葉にするのに時間がかかる」

「音声入力も便利だけど、いざ言葉にしようと思ってもなかなかきちんとした文章にならない」「とにかく文章化のスキルをアップしたい。」

そんな人におすすめな「言葉にできるは武器になる」の読書メモです。

今まで10冊以上の文章化についての本を読んでいろいろ参考になりましたが、その中でもこの本は自分の中では第1位と言える本です。

その理由は頭の中の思い、この本では「内なる言葉」と表現、それらをいかに文章化、つまり「外に向けた言葉」にしたらいいのか、具体的な方法が書かれているからです。

世の中には言語化能力について、個人的には大きく2種類の人がいると考えています。

頭の中の考えを瞬時に外向けの言葉に変換できて、音声入力や動画配信などでもスラスラとすぐ文章化や言葉にできる人と、頭の中を一旦整理しないと文章化に時間がかかる人です。

この本は前者のタイプではなくて、間違いなく後者のタイプの人向けにおすすめの本です。

■「言葉にできるは武器になる」の概要とポイント

この本では、以下の様に大きく3つの章から構成されています。

1章「内なる」言葉と向き合う
2章 正しく考えを深める「思考サイクル」
3章 プロが行う「言葉にするプロセス」

この内3章は、思いをさらけ出すための2つの戦略について書かれています。

これまでの文章化技術の本にも出てきた内容と重なるところも多いので、簡単に2つの戦略のそれぞれの項目だけ記載しておきます。

戦略1 日本語の「型」を知る
① たとえる〈比喩・擬人〉
② 繰り返す〈反復〉
③ ギャップをつくる〈対句〉
④ 言いきる〈断定〉
⑤ 感じる言葉を使う〈呼びかけ〉〈誇張・擬態〉

もう1つは心構えです。

戦略2 言葉を生み出す「心構え」を持つ
① たった1人に伝わればいい〈ターゲッティング〉
② 常套句を排除する〈自分の言葉を豊かにする〉
③ 一文字でも減らす〈先鋭化〉
④ きちんと書いて口にする〈リズムの重要性〉
⑤ 動詞にこだわる〈文章に躍動感を持たせる〉

この辺は文章表現のテクニック的な話なので、気になる方は本書をチェックしてみてください。

ここでは、心に響いた1章と2章のいかにして、頭のモヤモヤした「内なる言葉」の状態から、外に向けた文章にするかの方法を詳しくまとめます。

一番感心したところは以下の方法です:

①まず「内なる言葉」と「外に向けた言葉」を区別する
②内なる言葉を、単語あるいは短い文章でバラバラのメモ用紙や付箋紙に書き出す
③それらを似たような項目にグルーピングする
④さらに、T字型 なぜ? それで? 本当?の3つに分けて深堀する
⑤外に向けた言葉に変換していく

これが具体的手順です。

①の「内なる言葉」とは、頭の中にあるそのままの思いの断片のつぶつぶのことです。

まずは内なる言葉とは、文章化する言葉と分けて考えることが第1歩です。

それらが入り混じりた状態だと、頭の中が収集がつかない状態になってしまいます。これはよく経験するので納得です。

②では文章化することを気にせずに思いつくままバラバラのメモ用紙や付箋紙に書き出していきます。

一見面倒のようですが、実際やってみると、まっさらなPC画面のまえでいろいろ思い悩みながら文章を書いていこうとするよりはずっと効率的です。

ノートに書いていくのではなく、バラバラなメモや付箋紙を使うのは後でグルーピングしたり、順序をそろえたりして整理しやすくするためです。

こちらが、本書から引用した②のステップの実例です:

③の似たような内容の項目にグルーピングするのは、よく複数のメンバーでブレストをするときにも用いる手法なので馴染みのある方もいるかもしれません。

頭の中では断片的でバラバラだった思いや思考が整理されます。

④のなぜ?それで?本当?という問いかけは、書き出した「内なる言葉」のつぶつぶをグルーピングして整理したわけですが、それをさらに深堀する目的です。

筆者はこれを「T字型思考法」と消しています。なるほど単なる一人ブレストではなくて、思考を深めるのに良い方法だと感じました。

「なぜ?」と言う問いかけはトヨタの品質管理でも有名なwhyを5回繰り返す手法に通じるところがあります。

「それで?」も英語で言うとSo what?だから何なの? なので、その考えがどう次につながるのか、何に役に立つのかなど考えを発展させるのに有効です。

「本当?」というのも、その考えの理由や根拠を補足することにつながりますので、言語化した内容の信憑性や信頼性の向上になります。

この方法は本当に考えを深めるのに有効だと思いました。より詳しく知りたい方はぜひ本書をお読みください。

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■「言葉にできるは武器になる」から行動に移したいポイント

頭の中の思いがなかなかまとまらなかったり、いざブログ記事を書こうと思っても文章化に時間がかったりすることを経験すること多いですよね。私もそうです。

響いて行動に移したいポイントは以下です:

・内なる言葉と外に向けた言葉を明確に分離して扱うこと
・内なる言葉から外に向けた言葉に変換するための具体的ステップを実践すること

特に頭の中が整理できてない状態の時に役にたつ方法だと思うので、実践して行きたいです。

■著者について

本書からの引用です:

梅田悟司(うめだ・さとし) 株式会社 電通 コピーライター、コンセプター 1979年生まれ。上智大学大学院理工学研究科修了。カンヌ広告賞、レッドドット賞、グッドデザイン賞、観光庁長官表彰など国内外30以上の賞を受ける。CM総合研究所が選ぶコピーライターランキングトップ10に、2014年、2015年と連続で選出される。 直近のコピーライティングに、ジョージア『世界は誰かの仕事でできている。』『この国を、支えるひとを支えたい。』、タウンワーク『その経験は味方だ。』『バイトするなら、タウンワーク。』、ミニストップ『自分にMINIごほうびだっ!』など。また、TBS日曜劇場『99.9‐刑事専門弁護士‐』ではコミュニケーション・ディレクターとして番組宣伝を担当したほか、東北六魂祭の立ち上げなども行っている。 著書に『企画者は3度たくらむ』(日本経済新聞出版社)、『二十年先の未来はいま作られている』(共著、同)など。 横浜市立大学国際都市学系客員研究員。日本デザイン学会正会員。東京コピーライターズクラブ会員。

■まとめ

「言葉にできるは武器になる」から、頭の中の思いの断片を外に向けた言葉に変換するステップのところにフォーカスしてまとめました。

参考になれば嬉しいです。

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