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「やめる時間術」尾石晴(ワーママはる)著の読書メモ

こんにちは。生涯挑戦!をモットーにシニア世代を応援する、こうちゃんです。

「やるべきこと、やりたいことが多すぎて、日々余裕のある時間の使い方ができない」と感じてる人は多いのではないでしょうか。

私もその1人です。そんな人におすすめの「やめる時間術」尾石晴(ワーママはる)著という本を忘備録としてまとめたので紹介します。

筆者によると、それは「時間の見える化と引き算そして足し算」であると言います。

まずは家計簿の様に消費時間を見える化した上で、無駄を引き算して本当に必要なことを明らかにする考え方と具体的方法が興味深い内容でした。

忙しくて自分の時間が持てないと思っているワーママだけでなく、やること詰め込みすぎのシニア世代にもおすすめの本です。

■「やめる時間術」の概要と特に印象に残ったポイント

全体の概要は、以下のような構成になっています。

・序章、1章:どの様に時間を使っているのか、全体を把握して見える化
・2章   :パフォーマンス向上術
・3章、4章:時間の「引き算」の考え方とテクニック
・5章   :人生の目的に沿った足し算

特に「引き算」をどう考えて、実施すればいいのかが気になっていたので、次の3つのポイントが印象に残りました。

1)まず自分の時間の使い方全体を把握して、価値の低い時間を引き算する
2)引き算のテクニックの1つとして、自分の軸を持って分類する。
3)Not to Doリストを作って、それをポジティブワードに転換する

それぞれ補足します。

1)まず自分の時間の使い方全体を把握して、価値の低い時間を引き算する

まずは全体の考え方を引用します。

「時間の引き算」とは、自分の人生の優先度に基づいて、優先度の低いものにかける時間をやめることです。この時に大事になるのは「自分の価値観」です。この本全体の時間の考え方を計算式にすると次のようになります。時間の考え方

①自分の使っていた時間(見える化)ー②価値の低い時間(引き算)=③本当にやりたいことに使う時間(足し算)

ここの公式は、この本の伝えたいことのエッセンスがわかりやすく表現されています。共感できる考え方です。

まずは問題の定義が大事です。時間の使い方の全体を見える化することでどこを引き算したらいいのかが明確になります。

2)引き算のテクニックの1つとして、自分の軸を持って分類する。

自分の軸をもつとは、本書では「マイものさし」と表現されていますが、世間的に常識だからとか、誰かが言っているからといった外部のものさしではなくて、自分の価値観で見える化した時間を分類することを言ってます。

分類する時に意識したい物差しは著者によると次の3つです

①投資(後々リターンが見込める)、消費(生活に必要)、浪費のどれか
②自分の時給:使う時間の価値を測る
③コントロールの可否

①はわかりやすいですが、②は作業を外注する時などの判断に使えます。時給より低いと思える作業は外注した方がいいと考えられるからです。

③は通勤時間などコントロールできないことは、引き算できない時間と割り切るか、耳で聴く読書とかに有効活用できないか振り分けることができます。

3)Not to Doリストを作って、それをポジティブワードに転換する

ではどうやって「引き算」をすればいいのかですが、テクニックとして4つ紹介されています。

①5つの質問を使う
②やりたくないことリストを作る
③ポジティブワードに変換する
④他のことを考えている時間をあぶり出す

ここでは②と③が特に印象に残りました。他が気になる方は本書を参照ください。

他の時間管理本でも、やりたくないリストを作るというのは目にしますが、そこからポジティブワードに変換すると言うところが新鮮でした。

例えば、本書からいくつか引用すると以下があります。

・子供の寝かしつけ      → 子供だけで寝る
・朝食の準備をしたくない   → かんたん朝食メニューを作る
・書類のチェック       → 得意な人に頼むなどチェックしないようにする

やりたくないことをリストするだけでなく、ポジティブワードまで考えておくことで、その時間を将来引き算にできるアイデアも浮かんで来そうです。

■「やめる時間術」から行動に移したいポイント

5章の足し算についても興味深い内容でしたが、自分にとっては引き算をどう行動に移すかがより重要なので、その観点から以下の3つにまとめました。

①まず日常の時間の使い方を見える化する→ジブン手帳活用
②自分の物差しで仕分けする
③やりたくないリストを作って、ポジティブワードを考えできるものは仕組み化する

予定表で日々の行動を記録する習慣をつけたいと思いました。その上で自分の物差しで仕分けして、無駄な時間を洗い出したいです。

手帳として、以前「ジブン手帳」というのを使っていて、ここ数年は「逆算手帳」を使っていました。今年2021年は後者が販売しないということで「ジブン手帳」に戻りました。

日々の時間記録が書きやすいフォーマットになっているので、見える化するのに便利です。

併せて、やりたくないリストを作り、ポジティブにワードでも書いておくと、別のやり方のアイデアが浮かんでくるかもしれません。

■著者について

本書からの引用です:

尾石晴(ワーママはる)外資系メーカーに16年勤務し、うち6年は管理職として活躍。長時間労働が当たり前の中、「分解思考」で時間を捻出。ワンオペ育児をこなしながら残業0時間を達成し、チームを社内表彰に導く。その傍ら、発信業・不動産賃貸業・ヨガインストラクター・メンタルオーガナイザー®・ライフオーガナイザー®など、会社員以外での収入経路を次々と確保。2020年4月に会社員を卒業し、サバティカルタイムに突入。音声メディア「Voicy」では1000万回再生超えを記録し、トップパーソナリティとして活躍中。その他、「note」や「Twitter」でも日々発信している。SNSの総フォロワー数は約5万人。2020年にはヨガスタジオ「ポスパムfukuokaスタジオ」を立ち上げ、代表を務める。2児の母。

■まとめ

「やめる時間術」尾石晴(ワーママはる)著の内容を読書メモとして紹介しました。

「使っていた時間の見える化→仕分け→引き算→足し算」がポイントです。

特に時間の引き算に苦手意識のある方の参考になれば嬉しいです。

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