こんにちは、kindle本「理系出身じいじのホットクックでらくらく離乳食」の著者、生涯挑戦!をモットーにシニア世代と子育て世代を応援する、こうちゃんです。
コロナもだいぶ収まってきた今日この頃、アウトドアの活動を楽しみたくなりますね。栃木県の陶芸で有名な益子町に足を伸ばして、美しい紅葉とおいしいそば、陶芸の作品を味わってきました。
この記事では、前編のそば屋さんのランチと、県立自然公園益子の森の紅葉の様子の記事に引き続いて、益子焼きと笠間焼の違い、益子焼きの陶芸のお店を尋ねた様子などを紹介します。
■益子焼と笠間焼の違いについて
茨城県の笠間市にある笠間焼のお店には何度か行ったことがありますが、距離的にも30kmほど離れた栃木県の益子焼のお店には今回初めて足を運びました。
素朴な疑問として、益子焼と笠間焼の違いはなんだろう?と思ったので、ググって調べてポイントをまとめたのが以下です。
・江戸時代中期、信楽の陶工・長右衛門の指導の下、茨城県笠間市で陶芸が始まったのが始まり。
・笠間焼の特徴:瓶、擂り鉢等、日用品を作るに 多数の陶工を用い、大量生産を特色
・江戸時代末期、茨城県で笠間焼修行をしていた大塚啓三郎は、土を追い求めて、栃木県益子町で陶芸を始めたのが益子焼の始まり
・益子焼の特徴:石を粉砕した粉や古鉄粉を釉薬にし、犬の毛筆で色付けを行う為、重厚な色合いとポッテリした肌触り
・令和2年(2020年)6月12日に「焼き物文化(笠間焼・益子焼)」として「日本遺産」認定を受ける。
・現在では時代に合わせた革新に挑み、多様な作風を許容する産地へと変化。
笠間焼の方が益子焼よりも歴史はやや古いようで、益子焼も元々は笠間焼からの派生のようです。
■益子焼のお店が軒を連ねる益子町の城内坂通りとおすすめの無料駐車場
笠間焼のお店は城内坂通り沿い・道祖土地区に多くが店を構えています。
駐車場はこちらの地図の町営駐車場が無料で距離も近いのでおすすめです。
通りのお店の中にはいくつか駐車スペースを備えているお店もありますが、混雑時に空いてない場合もあるそうですので町営パーキングが無難です。
城内坂の入り口からの様子です。
今回益子焼のお店をいくつか回ってみると、日用品から、確かに現代的なアート作品のような陶器まで目を引く作品が多く展示されています。
■初めて目にした登り窯とは
今回訪ねた益子焼のお店の1つに、店の奥に登り窯を備えているところがありました。「大誠窯」というお店です。
登り窯TVの旅番組か何かで紹介されていたどこかの陶芸の街の1シーンで見た事はありますが、実物を目の当たりにするのは今回初めてです。
傾斜のある土地にしっかりと構築されている様は壮観です。
登り窯を使って焼いたというお皿を購入しました。登り窯とはどんなものなのか、ウィキペディアから引用します。
登り窯と現在一般に呼ばれるものは、窯業で陶磁器等を大量に焼成するために、炉内を各間に仕切り、斜面等地形を利用し重力による燃焼ガスの対流を利用して、
炉内の各製品を焼成時に一定に高温に保てるよう工夫された窯の形態のことをいう。
表面に釉薬を使用する場合は製品の均一という点でこの炉窯が優れている。
焼成温度は一般に最高で1300℃前後に保たれ、約60時間焼くのが普通。
かなりの高温で時間をかけてじっくり焼くものなのですね。お店の外には登り窯で焼くのに使われるのでしょう、薪がたくさん積み重なって置かれていました。
■藍染めの日下
町営駐車場から益子の城内坂ののぼり口付近に、趣のある茅葺の民家が目に入りました。入口まで行くと、江戸寛政年間(1789〜1801年)創業、200年以上続く「日下田(ひげた)藍染公房」でした。
伝統的な茅葺屋根の家屋と、日本庭園風の庭の様子がとても美しいです。
木造平屋建て、寄棟造りの建物で、藍染業「日下田藍染工房」の住居と作業場を兼ねているそうです。こちらが作業場で中の様子を見ることができます。
今回は中をじっくり見る時間がなかったのですが、益子に来る機会があれば、ぜひまた中まで見学したいと思いました。
■まとめ
休日に訪れた栃木県益子町の旅の記録その2として、陶芸のお店と登り窯、藍染のお店などを紹介しました。
良いところですので、機会があればぜひ足をお運びください。