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メタバースとWeb3.0とはどういう関係にあるのか?

こんにちは、kindle本「理系出身じいじのホットクックでらくらく離乳食」の著者、生涯挑戦!をモットーにシニア世代と子育て世代を応援する、こうちゃんです。

2021年10月にフェイスブックが社名をメタに変更した頃から、メタバースという言葉を耳にするようになりました。

新しいトレンドに興味がある人にとっては、実際どんなものなのか気になります。

どちらも次のインターネットを変えるものと言われています。ではメタバースとWeb3.0との関係はどう理解したいいのか知りたいところです。

先日「超初心者でもわかる!メタバースって何?」での質疑応答の内容をすこし補足する形で調べたことをまとめたので紹介します。

■メタバースとWeb3.0とはどういうものか

こちらが「メタバース」と「Web3.0」のグーグルトレンドのグラフです。

メタバースはフェイスブックの社名変更の時期から検索数が急増しています。Web3.0もそれに数か月遅れて増加がみられます。

では、メタバース、Web3.0とはそれぞれどういうものなのかについて、講演会やウェブサイトなどでの情報をもとに簡単にまとめます。

(1)メタバースとは:

・8つの特徴がある(マークザッカーバーグのYoutube):
①Preserce (存在感) ②Avatars(アバター)③ Home space (ホームスペース)④Teleporting(瞬間移動)  ⑤Interoperability (相互動作性)⑥Privacy and safety(ブライバシーと安全性)
⑦Virtual goods(仮想グッズ) ⑧Natural interfaces (自然なインターフェイス)

・3次元の仮想空間の中で、そこに居る体験そのもので人間社会それ自体を再現するネットワーク(VRCHATなどで体感できる):エンジン01の講義より

という理解です。さらに、以下のようにDecryptのサイトで定義されています。

【1】人々が3Dアバターとして相互作用する永続的な共有仮想世界に基づく、インターネットの将来の進化である。

【2】ブロックチェーン技術は、異なるメタバース空間で使用できる相互運用可能なNFTアセットを提供し、メタバースのバックボーンとなる可能性がある。

次にWeb3.0です。

(2)Web3.0とは

まずは、Web1.0とWeb2.0とWeb3.0の違いについて、米国のインターネット起業家で投資家でもあるクリス・ディクソン氏のウェブサイトに以下のように解説されています。

・Web1.0(1990-2005) : コミュニティで運営された分散化されたオープンプロトコル。
・Web2.0 (2005-2020) :アップル、アマゾン、フェイスブックのような一握りの企業による中央集権的なネットサービス。
・Web3.0 (始まったばかり) :Web1.0の分散型でコミュニティが管理する精神と、
web2の高度で最新機能を組み合わせたものでトークンによってインターネットの一部をユーザーが所有。

Web1.0のコミュニティで運営された分散化されたオープンプロトコルの例としては、1990年代のパソコン通信がそれに当たると思われます。

クラシック音楽ファンとかスポーツファンとかそれぞれコミュニティーを形成していて、その中でユーザー主体でコミュニケーションを楽しんでいたイメージがあります。

Web2.0は、モバイル中心になってきて、 ユーザーは利便性を感じていながら、大手の巨大なネット起業がユーザーの個人データや趣味趣向を活用していて最近問題視されつつある背景があります。

一方でWeb3.0では、かつての分散型のようにユーザーが主体的に管理できるサーバーやネットと理解できました。但しその実現には以下の技術が不可欠になりそうです。

・ブロックチェーン
・NETやそれ以外の代替可能のトークン(仮想通貨)

それでは、メタバースとWeb3.0との関係はどう考えればよいのでしょう?

■メタバースとWeb3.0の関係について

この点について、エンジン01の「超初心者でもわかる!メタバースって何? 」の講演での質疑応答内容がこちらです。

Q1:今のメタ社、twitter社の中央集権的なネットワークweb2.0から将来分散的なブロックチェーン等を使ったweb3.0に移行すると言われているが、メタバースとweb3.0との関係または位置づけはどう考えたらいいですか?
A1: メタバースを理想的に実現するには、サーバーが乱立して自由にその間を行き来できる状態のweb3.0的になることだが、いまのところそこに行くための道筋がない。国で分断されているのも課題。

なんとなくイメージはつかめたのですが、「道筋ができていない」という答えに対して、他の情報を加味して考えてみるました。米国が先行しているようですが、元フェイスブックから名前を変えたメタ社は中央集権的です。

米国の投資会社ゴールドマンサックスが2021年12月にメタバースとWeb3.0についての報告書を公開しています。それによると米国の企業RobloxやNvidiaなどによってメタバースの捉え方は今のところ温度差があるようです。

また上記Decryptの記事でのメターバースの定義【1】はWeb2.0の要素【2】はWeb3.0の要素が含まれています。

先を行く米国でさえも現状のWeb2.0の上で色々広まったうえで、Web3.0でできるメタバースも移行していく感じです。なので、まだまだ時間がかかりそうかもと自分なりに納得しました。

というわけで、米国に遅れる日本は「道筋さえまだ見えてない」状態というのは納得です。

■まとめ

最近益々注目を集めつつあるメタバースとWeb3.0の関係について、メタバースのエキスバートの方
への質疑応答内容を最近の情報を加えて少し深堀した結果をまとめました。

日本ではWeb3.0が広がっていくのはまだ時間がかかりそうなので、当面は従来のWeb2.0を基盤にして
メタバースが浸透していくであろうことがイメージできました。

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