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読書メモ:書くことが思いつかない人のための文章教室

読書したくても、忙しく中々時間が取れないという方も多いでしょう。

自分もそうでしたが、今は少し読む時間もとれるなり、読みっぱなしではもったいないので、

イケハヤさんの本に刺激されて、メモを残すことにしました。

読んでいただいた方に要点がわかるようにしたつもりです。

そうは言っても人それぞれ響くところは異なるので、中身を詳しく知りたいかたは

実際に手に取ってお読みになることをお勧めします。

さて、だれかに手紙やメールで近況を伝えたりしたり、ブログを書いたりしようとする時に、

何を書いたらよいのかと悩む。

ネタが見つかっても、それをどう表現したらいいのだろうと考えこみ、時間だけが過ぎていく

そんな経験はないでしょうか?

近藤勝重著「書くことが思いつかない人のための文章教室」は

そんな人に貴重なヒントを与えてくれます。

なるほど、と感じたことの要点をまとめました。

■心に響いたポイント

・「思う」ことより「思い出す」ことを書く。その方が具体的なエピソードと心の動きを表せる。

・あることを描写するときには、全体→部分→細部の順で。

・独自の視点を大切に:納得したこと、共感したこと、驚いたこと

・伝わる文章とは:

人+物 川柳の例 「歯ブラシはそっと寄り添うけんか後も」

人+情景

描写文は、五感で感じたことを 味、触、聴、臭

目聴耳視(げんちょうじし)はじめて聞きました。

面白いことば:「ひまわりとないしょ話の夕すずみ」

感動体験を書く:外から得られたこと、何かにチャレンジしたこと

比喩をつかう:なぞなぞをつくってみる。~みたいなものなーんだ?

例「穏やかな湖面に白い丸皿となって漂っているもの、なーんだ?」

答えは「月」

オノマトペ:擬態語 太陽がぎらぎらというより独自のことばを使ってみる

・書く順序

現在→過去→未来

箇条書きのメモを並べかえる。文章の流れと、「転」の内容が勝負

アイデアはすぐメモする習慣

書き出しで興味を引くには、ズバット言い切るように書く

表現方法:考える、感じる、思うを減らす。

次になにがくるのだろうと思わせる

■行動に置き換えたい内容

・目だけではなくて、5感で感じたことも表現してみる。

早速、使ってみます。

先日の日曜日に、ウォーキングしてましたら、8月が終わったばかりだというのに、

桜の葉が赤く色ついている枝がありました。

耳を澄ましてみると、甲高いみんみんぜみの声に混じって、

mpぐらいの音量で鈴虫が合唱にそっと加わっていました。

これをFBにアップした写真に添えました。

・表現につかえそうなことや、アイデアはすぐメモする。

・比喩表現はとくに、すぐには思いつかないものですので、メモのデータベースが

できれば有効そうです。

・比喩の言葉を見つけるために、なぞなぞをつくる

最後に

文章の達人ともなると、うまい表現をするもんだととても感心したところを

引用しておきます。

:豆腐の比喩。

比喩のところで、俳人萩原井泉水という方の

豆腐を人にたとえればという

引用文が載っています。面白いので、そっくり

転載しておきます。

————————-引用ここから—————————————————–

豆腐というものには第一に「和」の精神がある。彼は何とでもよく調和するのだ。

すき焼き鍋に入れれば、牛肉と和する。ちり鍋となればタイと和する。

かき鍋にも欠くべからずか、湯豆腐鍋ではタラと和し、その他、あんこう、フグ、なんとでも和する。

そして野菜と煮合せれば、ネギとも和し、菜っ葉とも和する。

すまし汁によろしく、また味噌汁によろしく、濃淡ともになり可なりである。

第二に、豆腐には「敬」の精神がある。

彼は、どんなものとともに調理されるときでも、自分は脇役になる、そして相手方を引き立たせることに努める。

これ他を敬するの道ではないか。第3に豆腐には「清」の精神がある。

彼は全身純白、一の不純なるものを含まず、これほど清らかな存在は無い。

第4に、豆腐には「寂(さび)」の精神がある。

およそおごりというものに遠く、いたって簡素である、さりとて決して貧乏くさい卑下したところはない。

これすなわち「寂(さび)」ということの貴さである。

茶道には「和・敬・清・寂」ということを言う。

これは人間生活の最も日本人的なる理念である。

これは彼、豆腐というものがその身をもって実証している。

————————-引用ここまで———————————————————-

少しでも行動につなげていきたいものです。

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