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潘 憲生展の風景画の魅力

先日の日曜日、たまたま立ち寄った百貨店のアートギャラリーで

四季折々の懐かしさを感じさせる風景画に惹きつけられました。

潘 憲生(はんけんせい)さんの個展です。

■風景画の魅力

清流の水面の透明感。

川面の石に輝く光、石の質感。

光と影で変化する木々の緑のグラデーションと陰影。

何に魅力を感じたのだろうと振り返って見ると、

絵を通して、昔の自分の中にある記憶と結びついたからでした。

森のなかにいざなうというか、かつて踏み入れた自然の中でのひとこまを

思い起こさせてくれたからでした。

大震災の時期よりもっと前の福島の山の中での渓流釣り。

さらに遡って、子供の頃の記憶の一場面かもしれません。

 

■潘 憲生さんとの会話

ご本人が会場におられて話をすることができました。

もともと中国の方です。

芸術表現に身をささげることで、ストレスフリーなためか

63歳とは思えない、50代前半ぐらいのご容貌です。

55年ぐらい絵を描いているそうです。

中国で個展を開いたときに、たまたま来ていた日本人の画廊の眼にとまって以来、

その方に薦められ、来日、依頼三越でも個展を開くなど東京でもご活躍。

栃木に住んでいましたが、2年程前に、北茨城に移り住みます。

岡倉天心をはじめ、日本美術にかかわる人物がかつて住んだ場所でお気に入りの場所だそうです。

かなり細かい描写なので、どのぐらい時間をかけるのかお聞きしました。

現場で、デッサンか水彩画をかく。 家で1日に最低2時間、気分がのれば

もっと時間をかけて作成し、約6日ぐらいかけて仕上げるのだそうです。

お話の中で、風景画にしても、人物画にしても、それを通し自分は何を表現したいのか

を持つことが大事との言葉は印象に残りました。

これは、絵にかぎらず、文章でも音楽表現でもなにかをアウトプットするときにも当てはまる

本質的なことだと言えます。

貴重なお話を伺うことができました。

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