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読書メモ:The Gift of Music 音楽の贈り物からの名言(11)ヨシフ・ブロツキー

こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。

1972年にソ連から国外追放され、1987年にノーベル文学賞を受賞したロシアの詩人、随筆家であるヨシフ・ブロツキーの名言です。

同じ時代のチェリスト、ロストロポーヴィッチの音楽も添えてみました。

名言その11と思ったこと

私たちのうち何人が音楽を神との魔法のリンクとして考えるのをやめたことがあるだろう。言葉でつまずいたとき、祈りの場所へ赴くことがある。音楽は、国や人種、信条に拠らず、それぞれのニーズに応じて提供する。

音楽の普遍性を表現した名言ですね。

これは、ヨシフ・ブロツキーという人の言葉です。

初めて知る名前でしたが、ロシア人で1972年にソ連から国外追放され、1980年にはアメリカの市民権を得て、1987年のノーベル文学賞を受賞したそうです。

どういう文学で受賞してなぜ国外追放されたのか興味があったので調べて見ると、こちらのブログを見つけました。

そちらから一部引用させていただくと、

人間はまさしく人間的に生きる上で「芸術や文学は、人類という種の副産物であるどころか、種としての人類の目的である」との芸術至上主義はとても説得力を持ちます。ブロツキーはさらに「詩人が言語を使うのではなく、言語が生き残るために詩人を使う」と言います。世界(そして個人)を成り立たせているものは、国でもなく民族でもなく、まさしく言語であるという、ある意味、究極とも言える世界観、哲学はとても刺激的です。

「ヨシフ・ブロツキイの「私人―ノーベル賞受賞講演」を読みました」より引用

「私人―ノーベル賞受賞講演」という本からの言葉が紹介されています。芸術や文学を「種としての人類の目的である」とまで言い切っているところが文学に生命を賭けたのであろう、ブロツキーの凄みを感じ、この本を読んでみたくなりました。

名言の背景にはこういう思いがあったのだと理解しました。

また一方で、ロシアから米国に亡命したということで、ロシア人の名演奏家を何人か連想しました。

ピアニストのウラディミール・ホロヴィッツ、ヴァイオリニストのナタン・ミルシュテイン、チェリストのムスティスラフ・ロストロポーヴィチなど。

その中で社会主義を批判してロシア当局から反体制とみなされ1974年に亡命したロストロポーヴィチが、ほぼ同じ時期の1972年に追放されたブロツキーと重なりました。

おそらくブロツキーもよく聴いていたと思われる、バッハの普遍的名曲無伴奏チェロ組曲を今回の名言に寄せる曲として、とりあげてみました。

一つの名言から今まで知らなかった人物や、関連する本を知ったり、知識が少しばかり広がりました。

ヨシフ・ブロツキーについて

Wikiからの引用です。

ヨシフ・ブロツキー(ロシア語: Ио́сиф Бро́дский, 英語: Joseph Brodsky, 1940年5月24日 – 1996年1月28日)は、ロシアの詩人、随筆家。本名ヨシフ・アレクサンドロヴィッチ・ブロツキーブロツキーはレニングラードのユダヤ人家庭に生まれる。

ブロツキーは1972年6月4日にソ連から国外追放され、1980年にはアメリカの市民権を得た。ブロツキーはミシガン大学で教鞭を執り、その後ニューヨーク市立大学クイーンズ校、スミス大学、コロンビア大学、イギリスのケンブリッジ大学の客員教授でもあった。マウント・ホリヨーク大学の文学教授でもあった。
Brodskyは1987年のノーベル文学賞を受賞しました。彼は1991年にアメリカ合衆国詩人賞を受賞しました。


wikiより引用

このシリーズのいきさつはこちらです。

https://globalk-m.com/2019/01/02/reading-memo:the-gift-of-music-1/


尚、わかりやすさをめざし、独自の翻訳とさせていただいており、
他の名言Website様とは表現が異なる場合がありますのでご了承下さい。

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