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バルセロナのピカソ美術館とマドリッドのプラド美術館で観た「ラス・メニーナス」:パリとスペインの旅2019

こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。

ピカソというと、キュビズムの独特のデフォルメされた絵を想像してしまいます。

もしくは、「青の時代」と呼ばれている時期の全体に青っぽい絵が思い浮かぶ方もいらっしゃるでしょう。

ピカソについて調べてみるとその生涯にわたって生み出した作品数はなんと、ギネスに登録されているぐらい多作な画家とは知りませんでした。

この記事では、バルセロナのピカソ美術館で観た数々の作品のなかで印象に残ったいくつかと、ベラスケスの作品を元にピカソが描いた連作「ラス・メニーナス」をご紹介します。

■ギネスにも記録されているピカソの作品数と、バルセロナのピカソ美術館とのかかわり

パブロ・ピカソ(1881年-1973年)は生涯に10数万点を超える作品を生み出しました。

生涯におよそ13500点の油絵と素描、10万点の版画、34000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作し、最も多作な美術家であると『ギネスブック』に記されている。

wikiからの引用

そのうちの4,251点が、ここバルセロナのピカソ美術館の常設展に展示されています。

3年ほど前にスイスのルツェルンを訪ねたとき、ローゼンガルト・コレクションが展示されている美術館で、ピカソの絵が約180点ほど展示されていました。

ピカソの作品を一度に鑑賞できたのが印象深かった記憶がありますが、バルセロナのピカソ美術館はそれをはるかに凌ぐ数です。

■ピカソの生涯とバルセロナのピカソ美術館

ピカソは1895年から8年ほどバルセロナに住んで、その後はパリに移住したようです。ピカソ美術館は1963年に開館しました。

とくにピカソの若い時期の作品が多く、陶器や彫刻も展示されていました。ピカソの陶器は初めて観ました。

 特徴的なキュービズムの作品も充実しています。

■ピカソ美術館で最も印象的に残った作品「ラス・メニーナス」

作品の多さもさることながら、特に印象に残った作品は、数日後に訪問したプラド美術館で観ることになる、ベラスケスの「ラス・メニーナス」を元にしたピカソの連作です。

左がベラスケスのオリジナル絵で、1656年に描かれて、それから301年後の1957年にピカソが独自にアレンジして描いた連作物の一覧の説明図です。8月から12月まで書かれた月が示されています。

これらの実物の絵の一部がこちらです。全部で58点あります。

■そもそもベラスケス「ラス・メニーナス」とはどんな絵

有名な絵なので観たことある方も多いと思いますが、私も観たことはあっても、どんな時代背景で描かれた絵なのか知らなかったので、調べてみました。

プラド美術館で数日後にこの原作を観ることができたのは感慨深かったです。

残念ながらプラド美術館は写真撮影NGでしたので、Wikiから画像と、説明図を引用します。

1656年にディエゴ・ベラスケスによって描かれた絵で、ラス・メニーナスとは、「女官たち」の意味。

・17世紀のスペインの王、フィリペ4世の最初の妻と子供は若くして亡くなった。

・2番めの妻マリアナ・デ・アウストリアとの間に生まれたのが、絵の中心に描かれているマルガリータ王女。

・ベラスケスはマリアナとその子らの肖像画を描いた[7]。フェリペ自身は老年期の自分を描かせることを嫌ったが、『ラス・メニーナス』に自分が登場することは許した。

『ラス・メニーナス』は、マドリードのフェリペ4世のアルカサル(城)にあるベラスケスのアトリエで描かれた。

wikiより引用

下の絵もwikiからの引用のベラスケスの原画で、人物に番号が振ってあります。

絵にかかれている人物:

前景の中央に、マルガリータ王女(1)。 この時点では王女は5歳

のちに神聖ローマ皇帝レオポルト1世と結婚する。

王女の2人の女官イサベル・デ・ヴェラスコ(2)

マリア・アグスティナ・サルミエント・デ・ソトマイヨール(3)。

王女の右側には、2人の小人ドイツ人マリア・バルボラ、(4)と、

イタリア人のニコラ・ペルトサート(5)。

王女のシャペロン、マルセラ・デ・ウリョーア(6)

名前不詳の目付役(7)。

ドン・ホセ・ニエト・ベラスケス(8)。

ベラスケス自身の姿(9)

鏡に上半身が映っている2人はフェリペ4世(10)と王妃マリアナ(11)

となっています。

絵の解説によると、ピカソはこの絵に敬意を表し、8月から12月までの5か月の間に徹底的に分析、研究して、独自の解釈で再現したとのことです。 その執念というかこだわりを感じました。

ちょうど、大作曲家が先人の大作曲家の名曲から別の偉大な変奏曲を作曲したような感じです。

■そのほかにバルセロナのピカソ美術館で印象に残った作品

たくさんあったのですが、印象的な作品のみ紹介しておきます。

帽子を被った女

ピカソの静物画は珍しいです。

陶器もありました。

ほかにも数多くの名作を楽しめます。

■ピカソ美術館の基本情報

■営業時間

月曜:10:00-17:00

火曜-日曜は9:00-20:30

木曜は21:30まで

■入場料

常設展+企画展は€14

常設展のみは€12

入場無料となる時間

木曜午後6時~9時30分

毎月第一日曜日の午前9時~20時30分

無料公開日:2月12日、5月18日、9月24日

■休館日

1月1日  5月1日 5月13日 5月20日 6月24日 12月25日

ほか、年に数回閉館日があるため公式ページから事前確認してください。

■最寄駅

メトロL4号線 Jaume I駅

プリンセザ通りを北東方面徒歩6分程度

■まとめ

バルセロナのピカソ美術館と、印象に残った作品「ラス・メニーナス」を中心にご紹介しました。

ご参考になれば幸いです。

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