スティーブ・マグネスとブラッド・スタルバーグの著です。
一時的成功による燃え尽き症候群に陥ることなく、人生成長し続けるための秘訣が述べられた名著です。
著者はそれぞれ、天才高校生ランナーのアスリートとマッキンゼーの優秀な企業コンサルタントでした。
しかし、燃え尽き症候群を経験し、持続的な成長のための法則を求めて、
多種多様な分野で活躍するアスリート、芸術家、科学者にインタビューを重ねた結果
自分の能力を最大限に生かして、しかも持続的に成長するための秘訣を導き出しました。
ざっと目次を見て、次の3つの私なりの質問の答えを知りたくなりました。
・成長の方程式の中身は何か?
・成長習慣にするための重要なポイントは何か?
・成長し続けるために重要なポイントは何か?
結論を見ていきます。
■成長の方程式とは?
成長の方程式とは、
”負荷+休息=成長”
です。 例として、
”バーベルで上腕二頭筋を鍛える時重要なのは、自分に合ったウェイトを見つけること。
重すぎると怪我をするし、軽すぎると鍛えられないと言うことでです。”
と述べられています。スポーツの世界だけでなく、ビジネスやすべての分野に応用できます。
■成長習慣にするために重要なポイントは何か?
ポイントは、
”自分に合ったルーティーンを作り、1日を自分で設計すること”です。
本番で力を発揮するアスリート、ゴルファー、芸術家は皆自分なりのルーティーンを持っていて、
そのあと直ぐに集中して、最高のパフォーマンスを発揮すると言います。
確かに、余計なネガティブ思考を排除することで、集中できるからそれができるのだと納得です。
マルチタスクはやめて、シングルタスクに集中することの重要性も述べられています。
よく、1万時間の法則という話を耳にします。
誰でも1万時間練習すれば、その道のエキスパートになれるという考えかたです。
筆者らはこれを否定します。
”時間ではなく、何をやったかが重要”と。
ここは全く同感です。
自己流のスイングで1万時間ゴルフの練習した人と、プロのコーチに習って1万時間正しいスイングで
練習した人との違いを想像してみれば自明でしょう。
■成長し続けるために重要なポイントは何か?
それは、ズバリ
”自分だけの目的を定め、それを毎日確認すること”
です。
この考えは、自動的に夢がかなっていくブレイン・プログラミングという本の
実現したいこととアフォアメーションの話に似ています。
目的を決定するために、4つのプロセスが紹介されています。
”①ステップ1:「核となる価値観」を5つ選び出す
②ステップ2:核となる価値観を「カスタマイズ」する
③ステップ3 :核となる価値観に順位をつける
④ステップ4:「声明文」を書く”
このプロセスを経て、2、3行の声明文を複数個つくり、目のつく所に貼り出し、
毎日1日の終わりに振り返るのだそうです。
これらが実践できれば、本当に成長が実現できそうな気になります。
ちょうど今は師走を迎え、新年を間も無く迎える節目の時期でもあります。
目的をもう一度見直して実践して見てはいかがでしょうか。