こんにちは。生涯挑戦!をモットーにシニア世代を応援する、こうちゃんです。
「頭の中のモヤモヤを一掃して、集中力を高めたい」「自分の目標をクリアにして、自分の限界を超えてゴールを達成したい」
この記事では、そんな方におすすめの本「あたまのゴミを捨てれば、一瞬で脳が目覚める!」のポイントを紹介します。
単に頭をすっきりさせる方法だけではなくて、自分を良い方向に変えるための考え方と実践方法を知ることができます。
■行動に移したいポイント
心に響いて行動に移したいと感じたエッセンスは次の3つです。
①好ましくない感情のゴミが湧いてきたら、抽象度を上げて眺めてみる
②他人のモノサシでない、自分の本音から、誰かが喜ぶゴール設定をする
③自分で勝手に作り上げたイメージではなく、ゲシュタルト能力を高める
①好ましくない感情のゴミが湧いてきたら、抽象度を上げて眺めてみる
これは頭の中のゴミ成分である、余計なゴミ感情を捨てる方法です。
ここで抽象度を上げることについては、情報量の少ない状態から多い状態に上げていくことと説明されています。
”特定の個人(Aさん)→人類→ほ乳類→動物→生物、といった具合です。このとき、情報量の多い状態を「抽象度が低い」といい、情報量が少ない状態を「抽象度が高い」といいます”
抽象度の低い時の感情は、一般に自分に関わる狭い範囲での出来事にイライラしている場合が多いです。そこを例えば地球レベルとか大きな括りで考えれば、とるに足りないことに見えてくるというわけです。
②他人のモノサシでない、自分の本音から、誰かが喜ぶゴール設定をする
これについては、年末年始に目標設定する場合に、今年は〇〇を達成したいというゴール設定をしたとします。
そのゴールというのは、自分で設定したつもりでも、著者に言わせると、世間の通念や他人の目を意識して自分の本音ベースで作ったものなのか?
ということです。社会の仕組みとして、親から言われたことや、一般常識、マスメディアのコマーシャルなどの他の人からの刷り込みが多くなっています。
そこに囚われない、自分で本当に達成したゴールを考えることが大事ということです。しかも自己満足ではなくて誰かが喜ぶゴール設定です。
”「やりたいことが分からない」と言う人に、私はこんな視点をおすすめします。「自分が何をすれば他人が喜ぶだろう?」という視点で考えるのです。実は、それが「やりたいこと」を見つける近道なのです。”
どうも今まで目標設定をするときには、他人が喜ぶ視点が抜けていたようです。
自分が本気になれることで、他の人が喜んでくれるものという考え方は、すごく納得できました。
③自分で勝手に作り上げたイメージではなく、ゲシュタルト能力を高める
ここでゲシュタルトという聞き慣れない言葉があるので、著者の解説を引用しておきます。
”ゲシュタルトとは全体が部分から成り立っているだけでなく、全体と部分が双方向的に関係しており、全体が分かることで部分が分かるのです。この全体と部分との双方向の関係を「ゲシュタルト」といいます。そして、ゲシュタルトによって事象を認識する能力を「ゲシュタルト能力」といいます。”
ワインのソムリエのように、部分的な香りを嗅いだだけで、そのワインの銘柄や産地など全体情報がわかるような能力です。
この能力を高めるには。抽象度を上げて知識を増やすことと筆者は述べています。
自分で勝手に作り上げたイメージというのは過去の自分に基づいたイメージのことで、そうではなくて現状のそとに設定したゴールに向けて動くことです。
■著者について
本書からの引用です。
1959年、東京生まれ。認知科学者(機能脳科学、計算言語学、認知心理学、分析哲学)。計算機科学者(計算機科学、離散数理、人工知能)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同CyLab兼任フェロー、株式会社ドクター米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO、角川春樹事務所顧問、米国公益法人TheBetterWorldFoundation日本代表、米国教育機関TPIジャパン日本代表、天台宗ハワイ別院国際部長、一般財団法人米地国際食糧支援機構代表理事。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピューター科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科に転入。全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、ジャストシステム基礎研究所・ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院NMRセンター合同プロジェクト日本側代表研究者として、日本初の脳機能研究プロジェクトを立ち上げる。通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。現在は自己啓発の世界的権威ルー・タイス氏の顧問メンバーとして、米国認知科学の研究成果を盛り込んだ能力開発プログラム「PX2」「TPIE」などを日本向けにアレンジ。日本における総責任者として普及に努めている。
■まとめ
「あたまのゴミを捨てれば、一瞬で脳が目覚める!」の内容で特に心に響いて行動に移したい内容をまとめました。もう一度確認しておきます。
①好ましくない感情のゴミが湧いてきたら、抽象度を上げて眺めてみる
②他人のモノサシでない、自分の本音から、誰かが喜ぶゴール設定をする
③自分で勝手に作り上げたイメージではなく、ゲシュタルト能力を高める
説得力のある内容で、いかに脳をすっきりさせ、ゴール設定して自己成長する方法がわかりやすく述べられています。おすすめです。
以上参考になれば嬉しいです。