健康

糖質制限で主食を抜く低炭水化物ダイエットのメリットとリスクとは?3つの専門サイトから確認

こんにちは。生涯挑戦!をモットーにシニア世代を応援する、こうちゃんです。

「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」という本を読んで、糖質制限として主食を抜く程炭水化物ダイエットが効果があることが分かりました。

これから糖質制限食を始めようとしてる方には、弊害はないのかどうかが気になりませんか?

私がそうなので、念のためウェブ検索したところ、一部の記事に、専門家の意見として「『炭水化物抜き』が一番危ない」というショッキングな内容を目にしました。

そんな疑問を解消するため、複数の信頼性のある米国の医学情報サイトと、「主食を抜けば・・」のブログからのエビデンスを調べて、糖質制限ダイエットのメリットと、リスクを調べました。

◾︎糖質制限で主食を抜く「『炭水化物抜き』が一番危ない」という記事の内容とその真偽の程は?

週刊現代の記事の3つのリスクとは?

気になる記事とは、こちらの週刊現代の記事で、それによると、医師のコメントもあるリスクは次の3つです。

1)主食をいっさい抜き、肉をメインとするおかずで腹を満たす食事を続けた結果骨密度が65%しかない骨粗鬆症になった男性の事例を紹介。

2)65歳以上の高齢者は寝たきりになる危険性が非常に高いので安易に手を出すべきではない。という医師のコメントを記載。

3)4年ダイエットをした人が高脂血症と重度の動脈硬化が引き起こした脳卒中になった例を紹介。

この記事を読むと、糖質制限で炭水化物ダイエットをするのが大丈ぶなのだろうかと不安になります。

医師のコメントがあるとはいえ、週刊誌の情報を鵜呑みにする前に、他に権威性の高い情報を確認することが必要です。

別の情報源の江部康二医師によると、骨粗鬆症の悪化は考えにくい

「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」の著者江部康二医師のブログに、骨粗鬆症と糖質制限の高タンパク食の関係についてのエビデンス付き記述がありましたので引用します。

1968年にWachman and Bernsteinが「内因性酸仮説」において、
『高タンパク食を摂取すると、タンパク質代謝によって作られた酸を緩衝するために骨のカルシウムが利用されるため、骨粗鬆症になりやすく尿中のカルシウムも増加する』
と提唱しました。
あくまで仮説に過ぎず、証明された訳ではないのですが、かなり一人歩きしてしまいました。いろんなブログで、高タンパク食の害を説明しようとする時には、よくこの仮説が引用してあります。まあ、世界中でこれを巡って、その後30年以上論争が続いてきました。実際、研究によってはこの仮説を支持するようなものもありました。
こういった歴史的状況を背景に、この論争に決着をつけるような研究論文を今回発見しました。(*1 巻末の英文の文献です)
572人の女性と388 人の男性(55–92才)を4年間観察した研究です。
『食事中のタンパク質が、骨粗鬆症を予防するのか、障害するのか、過去の研究では両方あって、はっきりしない。それでこの研究を行った。
結果:動物性タンパク質は成人女性においては、骨の健康を守る役割がある。
一方、植物性タンパク質は、骨カルシウム量には両性で無関係である。
結論:動物性タンパク質の摂取量が多いほど、少なくとも成人女性では、統計的に有意差をもって、骨の健康に役立つ』
他の研究者の42の論文にこの論文が引用してあり、評価が高いことを示しています。
私の結論です。
女性では動物性タンパク質で骨粗鬆症が予防できる可能性が高まりました。男性では、予防できるかどうかわかりませんが、少なくとも骨粗鬆症の悪化は考えにくいです。

上記コメントに引用されている文献です。

*1
「American Journal of Epidemiology Vol. 155, No. 7 : 636-644 、2002
Protein Consumption and Bone Mineral Density in the Elderly
The Rancho Bernardo Study
Joanne H. E. Promislow1, Deborah Goodman-Gruen2, Donald J. Slymen3 and Elizabeth Barrett-Connor2
1 Department of Epidemiology, School of Public Health, University of North Carolina at Chapel Hill, Chapel Hill, NC.
2 Department of Family and Preventive Medicine, School of Medicine, University of California, San Diego, La Jolla, CA.
3 Department of Epidemiology and Biostatistics, School of Public Health, San Diego State University, San Diego, CA.」

以上から、骨粗鬆症との関係性については30年ぐらい専門家の間で論争が続いていて、結果的には問題ないという結論になった様です。

次にそれ以外の動脈硬化についてはどうなのかも気になります。

そこで米国の権威ある医学情報サイト3つから、糖質制限で主食を抜く炭水化物ダイエットのメリットとリスクについて調べた結果を次に説明します。

◾︎糖質制限で主食を抜く炭水化物ダイエットのメリットとリスクについて

「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」の著者津川友介医師が推奨するWebMD、とHSPH、Mayo Clinicのサイトで関連情報を調べました。

糖質制限で主食を抜く炭水化物ダイエットのメリット

まずはメリットについて、3つの医療関係サイトでの記事のポイントのまとめです:

糖質制限で主食を抜く炭水化物ダイエットのメリット

糖尿病のリスクを減らすことが一番のメリットになっています。他に心臓病や脳卒中のリスク低減というメリットもあって、週刊誌の記事とは真逆の話になっています。

次にどんな食事内容が推薦されるのかです。

糖質制限で主食を抜く炭水化物ダイエットの中身

糖質制限で主食を抜く炭水化物ダイエットの中身

ここでのポイントは、良質で栄養価の高いタンパク質をとることが推奨されているところです。全粒穀物、野菜、果物は良さそうです。

糖質制限で主食を抜く炭水化物ダイエットのリスク

リスクと注意事項についてです:

糖質制限で主食を抜く炭水化物ダイエットのリスク

心臓病のリスクについての述べられていますが、赤身肉やバターなどの飽和脂肪酸が多い食品に限る様です。

また、腎臓病の人はさけた方が良いことはどの3つのサイトで全て指摘されているので間違いないと思われます。

骨粗鬆症のリスクもあることはWebMDとHSPHの1部のサイトで言及されていましたが、先に示した様に真偽についての論争があって結論が出ていると受け取れます。

いずれにしても、医師に相談することは実施した方が良さそうです。

■まとめ

糖質制限で主食を抜く炭水化物ダイエットのメリットとリスクについて信頼のおける医学情報サイトの内容をまとめました。

一部メディアで指摘されている骨粗鬆症のリスクについては問題なさそうで、心臓病のリスクについては、摂取するタンパク質の種類にもよることがわかりました。

また、医師に相談の上実施されることが望ましい様です。

以上参考になれば嬉しいです。

■参考にしたサイト:

1)https://www.webmd.com/diet/guide/high-protein-low-carbohydrate-diets
2) https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/healthy-weight/diet-reviews/ketogenic-diet/

3) https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/the-smart-way-to-look-at-carbohydrates

4)https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/carbohydrates/low-carbohydrate-diets/

5) https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/diabetes/expert-answers/diabetes/faq-20058545

6)https://www.hsph.harvard.edu/news/features/lowfat-lowcarb-diet-premature-death/

7)https://www.mayoclinic.org/is-the-keto-diet-for-you-a-mayo-expert-weighs-in/art-20457595

8)https://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/nutrition-and-healthy-eating/expert-answers/high-protein-diets/faq-20058207

9)https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/the-smart-way-to-look-at-carbohydrates

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こうちゃん
●このブログについて 2017年4月にこのブログを開設しました。 人生100年時代といわれています。 アクティブシニアという言葉は65歳~75歳を指して言うらしいですが、 それより若い世代は、「新大人世代」というそうです。 http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/26938 アクティブな新大人世代を迎えている人達を応援しつつ、 自分自信も生涯挑戦をモットーとし、成長マインドセットをもって 価値のある情報を提供していくことを目的としています。 ●ミッション: ・健康維持、家族の幸せ、少しでも他の人に役に立つことをする ・本、旅、芸術、仲間に会うこと等からの学びをインプットして、  日々0.2%の成長を目指します。 ・体験し、学び、感じたことをアウトプットし、新大人世代を中心に価値のある  情報発信を目指します。 ●趣味 ゴルフ/ウォーキング/筋トレ/瞑想/読書/料理/美術鑑賞/旅/室内楽演奏 ●仕事 2016年4月に還暦を迎え、2nd Lifeがスタートしました。 某研究機関で翻訳の仕事をしています。 1stライフでは、企業でエンジニア、マネージャーを経験しました。
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