国営ひたち海浜公園というところを、お昼前後にかけて散策してきました。
そこで終盤を迎えた夏の新たな魅力を体感しました。
ここは、5月連休のネモフィラ、8月初旬のロックフェスで
このところ茨城のスポットとして一躍知られるようになったところです。
今日感じた新たな魅力というのは、
大草原の木陰で寝転がって、そよかぜを体一杯に浴びることです。
なあんだ、そんなこと?
他にも楽しめるところがあるのではと思われる方もいらっしゃるでしょう。
■夏の終わりの見どころは?
確かに、赤、白、ピンク、オレンジの鮮やか百日草の花畑も魅力的でした。
夏の日差しに少し疲れたのか、うつむき加減のひまわりの花畑もまだまだ綺麗です。
5月ごろに、ネモフィラという薄紫色の小さな花一面に覆われる
「見晴らしの丘」があります。
今は、黄緑色のコキア、和名ほうきぐさと呼ばれる高さが4、50cmぐらいの植物で一面に覆われています。
形が丸に近いやや縦に長い楕円形で、たとえて言うと、阿寒湖のマリモを大きくして縦長にし、
陸地にあげて丘いっぱいに敷き詰めたような光景です。
秋には、緑色が、燃えるような赤色に変わってまた違った美しさを味わうことができます。
緑色のコキアのレーザー光線ライトアップというイベントが夏の風物詩になっているらしく、
8月15日からちょうど今日8/27が最終日のようです。
夜になるとカラフルなレーザー光線とLEDによるライトアップが見事らしいです。
■それでも
個人的には日中に見るコキア自体の自然の愛らしい薄緑色の方が好きです。
コキアの丘の小道を足を進めると、夜のイベントに備えたレーザー装置とLED照明のための
真っ黒い色のスタンドが、10m間隔ぐらいで、小道に沿って突っ立っています。
せっかくのコキアの景観に違和感を覚えます。
■大草原で感じたこととは?
サイクリングロードを走り抜ける、子供達を横目に足を進めると、
目の前に広大な草原が現れます。
ここでは、文字どおり「大草原」と名前が付いているスポットです。
面積8haと言いますから、東京ドーム4.7haの2倍近くもあるんですね。
ところどころに数10本ほどの木が木陰を作っていて、まばらに、家族連れが腰を下ろしています。
芝生にでは、小さな子供さんを連れた家族が犬と戯れていたり、
ボールを蹴ったり思い思いの遊びを楽しんでいます。
その木陰のスポットのひとつに足を運び、芝生に腰を下ろしてみました。
爽やかな風が駆け抜けていきます。
ふと、寝っ転がりたくなり、大の字になって両手両足を思いっきりを伸ばしてみます。
草の匂いと土の匂いがほのかに混じったさわやかな風が、寝転んだ体を優しく包み込むようにして吹き抜けていきます。
普段街中からほど近い公園での風とは一味も二味も違った味に感じます。
空には8月なのに、うろこ雲が広がり秋の気配を感じさせてくれます。
人間が全く手をかけていない自然が作るそよ風ってとても素敵です。
このまま昼寝をしばらくしていたくなります。そしたら、日常の些細な悩み事などどうでもよく思えてくるでしょう。
この上ない幸福感を味わいました。
とっても豊かな気分になることうけ合いです。