こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。
1月の12日に「この道」という日本映画を観ました。
タイトルの曲は北原白秋作詞と山田耕作作曲による日本の名曲の1つですが、
2人の友情を描いた素晴らしい映画でした。
ノスタルジーを感じさせる曲の良さもさることながら、
明治・大正・昭和と激動の時代背景の中での2人の深い友情が心に残る映画です。
年配の方だけでなく、若い世代の人にもぜひ観て欲しい映画です。
■映画「この道」で心に響いたポイント
2人の運命的な出会いと、大正時代の関東大震災や戦争の時代背景に翻弄されながらも、
変わらぬ友情、詩と音楽への深い愛情に心打たれる映画でした。
今やSNSによるゆるいつながりの友達が3桁は当たり前、多いと4桁といて、
それによってビジネスチャンスや価値の提供が広がっていると言われています。
一方で、昭和以前にはよく見られた、この北原白秋と山田耕作との関係のような、
深いつながりが今は薄れつつあるように感じます。
山田耕筰の音楽が素晴らしさと、北原白秋の詩の素晴らしさをお互いに認め合い、
それがまた、作詞作曲の組み合わせに相乗効果を与えて、人の心に訴える作品になる。
深い友情からも多くの人に価値を提供できるからです。
なので北原白秋と山田耕筰の関係のような深い友情も素晴らしいと感じたわけです。
■映画「この道」の北原白秋と山田耕筰の詩と曲の魅力とキャストの見事な演技
与謝野鉄幹が北原白秋のパーティーで祝辞を述べた言葉が印象的でした。
それは「北原白秋の詩にはリズムがある」という言葉です。
北原白秋はもともと曲を想定した詩ではなく、純粋に詩そのもの作っていて、
山田耕筰とのコンビを組んでからもその精神は貫いていたようです。
団伊玖磨氏の随筆で読んだことがありますが、山田耕筰の曲は、
日本語のイントネーションに忠実にメロディをつけたと言っていました。
この道はいつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる
あの丘はいつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよ
この道はいつか来た道
ああ そうだよ
おかあさまと馬車で行ったよ
この雲もいつか見た雲
ああ そうだよ
山査子(さんざし)の枝も垂れてる
「いつか来た道」「ああ そうだよ」のメロディなどは、
言葉で語りかけるようなメロディになってます。
私の好きな、鮫島有美子さんの歌うこの道です。
https://www.youtube.com/watch?v=nNSrBAkvni0
映画の中でも登場して由紀さおりさんと歌っていましたが、
お姉さんの安田祥子さんの
「からたちの花」を聴くと、こちらでも歌詞とメロディが、
本当に日本語の語りとリズムを自然に表現しているように感じます。
からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。
からたちのとげはいたいよ。
靑い靑い針のとげだよ。
からたちは畑の垣根よ。
いつもいつもとおる道だよ。
からたちも秋はみのるよ。
まろいまろい金のたまだよ。
からたちのそばで泣いたよ。
みんなみんなやさしかったよ。
からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。
https://www.youtube.com/watch?v=XlG6ZTAowE8
映画のエンディングにExileのAtsushiが歌う「この道」が流れてました。
現代風な歌い方ですが、曲が良いのと、Atsushiの歌唱力も素晴らしいのとで
とても素敵なこの道になっています。
YouTubeにはさすがにアップされてませんでしたが、
こちらも若い世代の人にもぜひ聴いて欲しいです。
主役を演じるキャストとしてのAKIRA、白秋役の大森南朋氏の演技も見事です。
こちらの予告編の最後の方でAtsushiの歌う「この道」が少し聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=Xky8Og1cCEc
■まとめ
この映画が始まる前に、予告編が色々と放映されてましたが、
殺人事件だの、自殺願望だのと、ネガティブ志向の映画が多いのにうんざりしてました。
この映画で心が穏やかになりました。
ぜひ多くの人に見て欲しい映画です。
ご参考になれば幸いです。