美術

東京上野の国立西洋美術館で開催されている松方コレクションを観てきました

こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。

 8月下旬の日曜日の夕方に東京に行く用事のついでに、上野西洋美術館で開催中だった松方コレクションを観てきました。

この記事ではその見どころと印象についてお伝えします。よりすぐりの作品というだけあって、名作の数々を楽しむことができました。

■見どころと印象

日曜の16時頃行ったのですが、閉館時間が17:30だったので、さほど混雑はしてなくて、ストレスなく鑑賞できました。

所要時間は、音声ガイドは無しで1時間ほどでした。 とくに印象に残った作品をご紹介します。 撮影は不可でしたので、絵葉書から撮りました。

・印象に残った作品:

ミレー「あひるの子」

あどけないながらも、きりっとした目でこちらを見つめる少女の表情が素敵です。

・ダンテ・ガブリエル・ロセッティ 「愛の杯」

・ルノワールのアルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)

こうして絵を並べると、だんだん大人っぽい女性の絵になってます。

・ゴッホ「アルルの寝室」

今年初めて行くことができたオルセー美術館で観た記憶があります。

他にも、ギュスターヴ・モローの「牢獄のサロメ」も印象に残りました。今年パリのモロー美術館にも行って数々のモローの作品を観て感銘を受けたためです。

もう1つの見どころは、クロード・モネの睡蓮です。

展示品はほぼ撮影不可でしたが、入館してすぐの一室に、クロード・モネの睡蓮のコンピュータで復元した画像があり、これは撮影OKでした。

クロード・モネの幻の大作と言われる《睡蓮、柳の反映》で、初公開されたものです。

 《睡蓮、柳の反映》は、モネが1916年に制作した油彩画。縦199.3×横424.4センチという巨大な油彩画で、パリのオランジュリー美術館にある全長90メートルの「睡蓮」の大装飾画の一部、《木々の繁栄》に関連づく習作のうちのひとつだそうです。

2016年9月にフランスの美術館関係者がルーヴル美術館内で発見し、調査の結果松方コレクションであることが判明し、17年11月に松方家から国立西洋美術館に寄贈されたものらしいです。

しかし作品の上半分が欠損しており、作品の全体像が確認できるのは欠損前に撮影された白黒写真のみという状態。国立西洋美術館でこの修復作業を約1年間かけて実施し、今回初のお披露目です。

上半分が欠損された実物も展示されていて、今年の6月にAIで修復する過程のドキュメンタリーも見たので、その両方を間近で見ることができるのも見どころの1つです。

修復された絵はとても自然で違和感なく感じました。

睡蓮、柳の反映

ちなみにドキュメンタリーとは、こちらです。

NHKスペシャル 「モネ 睡蓮 よみがえる“奇跡の一枚” 」放送:2019年6月16日(日) 午後9時~9時49分(総合)

今年の5月にオランジュリー美術館でその全長90メートルの睡蓮を実際に鑑賞してきたので、とても感慨深いものがありました。

■松方コレクションとはどんなコレクションか

そもそも、会場の国立西洋美術館は1959年に松方コレクションを核として始まった美術館だそうで、今回はその開館60周年を記念した展覧会です。

元々は神戸の川崎造船所(現・川崎重工業株式会社)の社長だった松方幸次郎(1866-1950)が第一次世界大戦後の船舶需要を背景に事業を拡大しつつ、1916-1927年頃のロンドンやパリで大量の美術品を買い集めたコレクションが元になっています。

1927年の昭和恐慌の影響で川崎造船所は経営破綻し、3000点を超える作品は、売却されたり、消失してしまったり、時代の波に翻弄され、結局370点が西洋美術館に戻りました。

その中からセレクトされた160点の展覧会です。

印象派のモネやゴーギャン、ゴッホからロダンの彫刻、などの見応えのある名作がそろっており、中でもAIを駆使して半分かけている絵からCGに復元したというモネの睡蓮も見応えがありました。

■松方氏とはどんな人

ウィキペディアからの引用です。

日本の実業家、政治家。川崎造船所社長、衆議院議員(日本進歩党)、美術収集家。エール大学、ソルボンヌ大学卒業。父は明治の元勲(明治政府の樹立・安定に寄与した人)で第4代、第6代内閣総理大臣の松方正義。

松方氏とは、明治時代の偉人であり、「松方デフレ」でも有名な、松方首相の息子さんだったのですね。経営者でかつ美術にも造詣が深いところは尊敬してしまいます。

■松方コレクション基本情報

国立西洋美術館開館60周年記念松方コレクション展
・会期:2019年6月11日〜9月23日
・会場:国立西洋美術館
・住所:東京都台東区上野公園7-7
・電話番号:03-5777-8600
・開館時間:9:30~17:30(金土〜21:00) ※入館は閉館の30分前まで
・休館日:月(7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館)、7月16日
・料金:一般 1600円 / 大学生 1200円 / 高校生 800円 / 中学生以下無料

■まとめ

松方コレクションの見どころと印象をまとめました。

元々はこの上野西洋美術館の常設展にある作品ですので、この会期中終了後も主な作品は鑑賞可能と思われます。興味のあるかたはぜひ足をお運びください。

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こうちゃん
●このブログについて 2017年4月にこのブログを開設しました。 人生100年時代といわれています。 アクティブシニアという言葉は65歳~75歳を指して言うらしいですが、 それより若い世代は、「新大人世代」というそうです。 http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/26938 アクティブな新大人世代を迎えている人達を応援しつつ、 自分自信も生涯挑戦をモットーとし、成長マインドセットをもって 価値のある情報を提供していくことを目的としています。 ●ミッション: ・健康維持、家族の幸せ、少しでも他の人に役に立つことをする ・本、旅、芸術、仲間に会うこと等からの学びをインプットして、  日々0.2%の成長を目指します。 ・体験し、学び、感じたことをアウトプットし、新大人世代を中心に価値のある  情報発信を目指します。 ●趣味 ゴルフ/ウォーキング/筋トレ/瞑想/読書/料理/美術鑑賞/旅/室内楽演奏 ●仕事 2016年4月に還暦を迎え、2nd Lifeがスタートしました。 某研究機関で翻訳の仕事をしています。 1stライフでは、企業でエンジニア、マネージャーを経験しました。
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