こんにちは。生涯挑戦!をモットーにシニア世代を応援する、こうちゃんです。
「ブログを書きたいけど、何を書いたらいいか思い浮かばず、なかなか筆が進まない」
そんな時もありますよね。
この本はそんな方におすすめです。ノンフィクションライター最相葉月氏の視点から、テーマの選び方から事前の企画書の書き方が紹介されています。
この記事では、印象に残ったポイントを読書メモとしてまとめました。
■行動に移したいポイント
一番印象に残って、行動に移したくなったポイントは以下の3つです。
・まずはテーマを決めること
・テーマについてキャッチコピーと企画書を書くこと
・調べること
当たり前のことと思われるかもしれませんが、テーマも何となく決めてたり、あまり下調べもせず書き進めてしまうことはないでしょうか?
もう1度基本に戻って、プロのライターも実行している方法を参考にしてみる必要性を感じました。
3つのポイントを少し詳しくまとめます。
■まずはテーマを決めること
「テーマを決めることがまず先決」、と作者は述べています。
”テーマが大事なんです。テーマとは作者が強く言いたいことを訴えたい事います。テーマさえ決まれば作品の半分は完成したようなものだと私は思っています。”
ブログにしても何を書くかについて決めてからスタートする方がほとんだと思います。私もそうですが「半分は完成したようなもの」とまでは考えてませんでした。
それほどテーマを決めることが大事ということです。ではどうやって決めるか気になりますね。テーマの決め方について著者はこう述べてます:
あなたには知りたいことがありますか?
人に伝えたいことがありますか?
会って話を聞いてみたい人はいますか?
記録に残しておきたい体験はありますか?
もしすぐに思い浮かぶならあなたはとてもラッキーです。
それがあなたのテーマです。
もし何も書くことが浮かばなかったら、この問いかけはとても有効だと感じました。
心からこれについて伝えたい、他の人に知ってもらいたいという動機付けがテーマ選びにはとても重要だということが伝わります。
それでも見つからない場合は、例として以下のことが推奨されています。
・家族の行動
・ノート片手に街に出かけて、普段見過ごしていることをメモ
・図書館や書店で本のタイトルを見てどんなテーマか見る
・深く知りたいと思うことがあったら、星印をつけておく
色々テーマや題材はその気になれば周りに転がっていそうです。次の表現がテーマについての本質をついています。
”つまりテーマとは、この広い世界の中であなたが切り取った小さな景色です。あなたが解き明かした解き明かしたに謎です。これから向かう目的地です。目的地が決まれば、どの方向に愛歩出せばいいか歩き出せばいいか、何となく想像がつきませんか。道に迷ってもそんな時は地図で調べたら人に聞いたりすれば何とかなりそうです。”
テーマや題材を選ぶ重要性が再認識できました。
■テーマについてキャッチコピーと企画書を書くこと
キャッチコピーについて
次にキャッチコピーです。キャッチコピーというと読み手を振り向かせるためのテクニックのようなイメージはありませんか?
著者に言わせると:
”キャッチコピーとは宣伝文です。なぜいきなり宣伝部が必要かと言うと、自分がなぜこのテーマに取り組むのか、何を知りたいのか、何を目指してるのかをはっきりさせるためです。キャッチコピーは迷路にはまった自分をスタート地点に連れ戻してくれるランドマーク(目印)なのです。”
だそうです。こういう見方はしていませんでした。具体例として、「富士山」について書いた文章のキャッチコピーが紹介されています。
”キャッチコピーの付け方はそんなに難しくはありません。最初に手間を見つけた時に知りたい、聞きたい、体験したいと思ったことをそのまま書けばいいのです。
具体例:富士山についてのキャッチコピー、「富士山」から「富士山の山小屋」にテーマを絞ったものです。
「富士山の水は一滴のムダも許さない!」”
何を知りたい、知らせたくて記事を書くのかを考えるとキャッチコピーが浮かびやすくなりそうです。
企画書について
著者は企画書の目的は
”企画書は自分自身の見取り図であると同時に、第三者がその作品はどんな内容なのかを想像する手がかりでもあるのです。作品を書くには読んでくれる人、すなわち読者を意識する必要があるということを最初に確認する重要なポイントにもなります。”
企画書の例が参考になるので引用しておきます。
企画書
- タイトル
- テーマ
- キャッチコピー
- テーマを選んだ理由
- 話を聞きたい人(又は使用する資料)
- 知りたいことを調べたいこと(又は伝えたいこと)
このポイントは使えそうです。
■調べること
3つめは調べることです。ここで著者が推奨している方法は以下です。
本で調べる、インターネットで調べる、現場に行く、観察する、体験する
特にネットで調べる場合は情報の信憑性に注意が必要ですね。著者も省庁や図書館や博物館企画大学研究機関等は公式ホームページは信頼性が高いとしています。
■著者について
本書からの引用です:
最相葉月(さいしょうはずき)ノンフィクションライター。1963年、兵庫県出身。関西学院大学法学部卒業。主な著書に「絶対音感」(小学館のセクション大賞)、「星新一 一◯◯一話をつくった人」講談社ノンフィクション賞、大佛次郎賞、日本推理作家協会賞、日本SF大賞、星雲賞などがある。「北九州市子どもノンフィクション文学賞」の審査員を第1回より務めている。
■まとめ
「調べてみよう、書いてみよう」の読書メモを紹介しました。
特にテーマの重要性を再認識されられる本でした。何か書くことに行き詰まった時に時々ポイントを読み返したいです。
参考になれば嬉しいです。