著者は埼玉県立小児医療センター 脳神経外科医長の築山節氏です。
誰でも幾つになっても、脳の健康を保って、冴えた脳でいたいですね。
記憶力、集中力、思考力、意欲を高めるための秘訣が満載です。
6つの大分類とそれぞれに関連する習慣が述べられています。
■脳の活動安定化と集中力、回転
・生活の原点をつくる
脳には大きく、思考系と運動系と2つの機能があり、思考系を活性化させるには
運動系の機能を使う。具体的には、足・手・口を動かすこと。
そのために、筆者は以下を推奨しています。
・散歩など軽い運動、部屋の片付け、料理、ガーデニング、挨拶+一言、音読(10分以上)
この中で音読がいい理由は、
脳の入力→情報処理→出力という要素が連続的に含まれているからとのこと。
・集中力アップ
時間制約を設けて、試験を受ける時のように集中力をアップ。
脳の基本回転数が上がる。
・睡眠の意義 6時間は最低寝る。睡眠中も脳は活動
■前頭葉鍛錬
・脳の持続力アップ 雑用、家事、キーワードは選択・判断・系列化
・問題解決能力アップ 自分なりのルールと予定表
例、机の整理や初対面の人との応対など、ルールを作り紙に書いておく。
・思考の整理 机の片付け。ものの整理は思考の整理に通じる。
■記憶力アップ
・注意力を高める 目を動かす。小さなPC画面ばかりでなく、景色を見る。花の匂いを嗅ぐ。五感をフル活用して
立体的に情報をとる。
・記憶力アップ 人に伝えること前提に情報収集 報告書、まとめ、ブログを書く
情報の入力、脳の中で保持、情報を解釈、情報を出力するプロセスを経験できる。
表現を豊かにすることは一段高いレベルの活動
■情報出力、コミュニケーション能力
・話す力を高める 質問によって話を長く。思考を組み立てる系列化の力の鍛錬になる。
風景を思い浮かべて話す。キーワードをたどり、話を長くする。
・表現を豊かに たとえ話を織り交ぜる。 相手の立場になって話をする。
■脳の健康
・食事 腹八分と適度な運動。
・脳の健康診断 MRで脳の断面
■応用
・脳の自己管理 失敗ノートをつける。失敗は脳からの警告。
・創造力高める なんのためより、誰のために役に立つかを重視。
閃きは余計なことの中にある。アイデアは情報の組み合わせ。
交友範囲を広げる。マルチな活動で人生を楽しむ。
・意欲を高める 人を好意的に評価し、時にはダメな自分を見せる、褒め上手になる
■印象に残った点と行動に置き換えたい点
以下を行動に置き換えて脳を活性化させて行きたいです。
・脳には、基本回転数があること。 短時間集中で活性化すること。
・音読は効果あるので、今後も継続していく。
・睡眠中の脳の活動を積極的に利用。メモをとる。
・交友範囲を広げる。マルチな活動で人生を楽しむ。
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