こんにちは、kindle本「理系出身じいじのホットクックでらくらく離乳食」の著者、生涯挑戦!をモットーにシニア世代と子育て世代を応援する、こうちゃんです。
フェイスブックが社名を「メタ」に変更しましたね。「メタバース」に注力する目的だそうです。
「メタバース」って最近よく聞くけど、いまひとつ理解できてない方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。
2021年10月29日にフェイスブックの創始者でCEO(現在メタのCEO)のマーク・ザッカーバーグがメタバースについて説明している動画があります。
その中でメタバースの基本コンセプトについてポイントをまとめたので紹介します。
動画は1時間を超える長い英語版で、その中から「メタバースとは?」について説明してあるところのポイントだけまとめました。
1時間を超える動画を見なくてもメタバースとは何なのか?が2分でわかるようになっています。
■メタバースの基本コンセプトとは
そもそもメタバース(metaverse)とは、英語の「超(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語です。
マーク・ザッカーバーグによると、メタバースのは「モバイルインターネットの継承者」となるという表現をしています。
彼が語る基本コンセプトは以下の8つです。
①Presence (存在感)
②Avatars(アバター)
③Home space (ホームスペース)
④Teleporting (瞬間移動)
⑤Interoperability (相互動作性)
⑥Privacy and safety (プライバシーと安全性)
⑦Virtual goods (仮想グッズ)
⑧Natural interfaces (自然なインターフェイス)
それぞれポイントを補足します。
①Presence(存在感)
人の表情やつながっている感じや存在感は現在のスクリーンを通した会話やゲーム会議などでは十分伝わりません。
そこを、より自然で生き生きとしたものにするのがメタバースです。
例えば、親にスマホを通して子供の動画を送るのではなく、あたかも一緒の空間にいるかのようなより存在感のある感覚を提供することがPresensce(存在感)になります。
②Avatars(アバター)
固有のアバターを作ってメタバース空間で自分を表現することができます。
メタバース空間とは、仮想の自分の家、仮想のオフィス、仮想の宇宙ステーションなどクリエーターが作り上げた仮想のありとあらゆる空間のことです。
そのなかで、例えばオフィスだったら自分の写真から作った3Dアバターを使ったり、仮想の街を散歩するときには、少しスタイリッシュなアバターを使ったりと自由に選ぶことができます。
それらのアバターはいろいろなメタバース空間にまたがって使うこともできます。
アバターの例です。
③Home space (ホームスペース)
メタバース空間上の仮想の自分の家です。
仮想的にしかつくれないお気に入りのものを置くこともでき、窓の外に広がる絶景を楽しむこともでます。友人を招いたり、ゲームをしたり、くつろいだり。ホームオフィスを作って仕事をしたり。
あなたの家がパーソナルスペースになります。こちらがそのイメージ画像です。
④Teleporting (瞬間移動)
ホームスペースから、行きたいときにいつでも別のメタバース空間に瞬間移動することもできます。
メタ―バースの周りの空間にテレポートすることは、インターネットのリンクをクリックするようにオープンな標準になるとのことです。
⑤Interoperability (相互動作性)
これは技術的な話のようです。
異なるソフトウェアやサービス間で認証機能を共有したり、チャット機能を共有したり、ソフトウェア同士を繋げるAPI(Application Programming Interface)という技術があります。
それの延長線上と考えるとわかりやすいかと思います。
アバターやデジタルアイテムをメタバース上の異なるAppや経験にまたがって利用できるようにするための技術と理解できます。
⑥Privacy and safety (プライバシーと安全性)
「プライバシーと安全性はメタバースの最初の日から導入されなければなりません。」とマーク・ザッカーバーグは強調しています。
ただ、ほかの誰といつからいっしょにいたいか、だれかをブロックしたいのかいつ休息をとりたいか、テレポートしいたのか自分のプライベート空間に入りたいのかなどははあなたが決める必要があります。
⑦Virtual goods (仮想グッズ)
これは、例えば、ホーム空間に置いたり、飾ったりできる、いろいろなディジタルアイテムのことです。
だれかクリエーターが作ったアートや、アバターに着せる服、ゲームで使えるアイテムなが含まれます。
⑧Natural interfaces (自然なインターフェイス)
これはデバイスとより自然に反応できるような方法です。
例えば、現在はタイプしたりマウスのクリックだったり、スマホやタブレットをタップすることで、次のアクションを起こせます。
これがメタバース空間では、手を使ったジェスチャー、2言3言の言葉やさらには実行したことについて考えただけでアクションが起こせるようです。
■メタバースはいつ実現するのか
すでに基本的な機能は実現しているようです。
例えば、VR空間でのHrizon ソーシャルプラットフォームその1部はホライゾンホームというのがあります。またメタバース・サービスとしてビジネス会議用のVRシステム「Horizon Workrooms」を2021年8月に開設しています。
本格的な実現はマークの言葉によると、
“In the next 5-10years, a lot of this is going to be mainstream,“と述べているので、5から10年先に主流になるようです。
時間はかかるかもしれませんが、Oculus QuestのVRグーグルがもっと軽い形のメガネのようなものにどんどん進化していきそうです。
■NFTとの関係はどうなのか
NFTとは NFTとは「非代替性トークン(non-fungible token)」の略で、ブロックチェーン上に構築されるデジタルデータの一種です。
これに触れたマークの言葉としてデジタルアイテムについて、こう述べています。
「一つの世界やプラットフォームの中だけでなく、そのあなただけが所有するアイテムが欲しくなります」
「この実現には、技術的な努力だけでなく、仮想通貨や、NFTの現在のコミュニティにあるすでに進行している重要なプロジェクトのようにエコシステムの構築、基準の設定、新しい形のガバナンスなど、われわれが本当にフォーカスしようとしているところです。」
と述べています。
つまり、メタバースが進化していくなかでのデジタルアイテムとして、NFTの経済活動も活発になる可能性を秘めていると考えられます。
■まとめ
マークザッカーバーグがメタバースについて説明しているYoutube動画から、その基本コンセプトの部分の要点をまとめて紹介しました。
いまのVR空間に8つの基本コンセプトが加わって、サイエンスフィクションのような発展形になるというふうに理解できます。
淡々とした説明のなかにも、マーク・ザッカーバーグのメタバース実現への確信と並々ならぬ意気込みを感じました。
より詳しい内容がご覧になりたい方はこちらの動画を参照ください。