こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。
スコット・ペイジ著、『「多様な意見」はなぜ正しいのか』の読書メモその2です。
その1の言葉の定義で述べた概念のツールボックスを使って何をしているのでしょうか。
それは日常の問題解決です。そこのところを整理しておきます。
筆者は、4章までのまとめのところで、こう述べています。
以下引用
”何かを予測したときは、観点は完全な表現を与えてくれるが、
ほとんどの場合観点を使うことはない、に基づく解釈ーカテゴリー化ー
を使うのだ。そうした解釈が手に入ったら、続いて経験や理論に基づいた予測をする。
こうした予測とか解釈を合わせて予測モデルと呼ぶ。
したがって、予測モデルは、解釈における集合(カテゴリー)から結果への写像である。
どんな解釈に対しても正確さが最大になるようなモデルが存在するが、
人々がそのモデルを使うと考えれれる理由はない。我々は所詮人間だ。”
引用ここまで。
予測モデルについて、「解釈における集合から結果への写像」と
表現されていますが、わかりづらくてぴんとこないので、
図式化して見ました。
■予測モデルとヒューリスティックの違いについて
予測モデルとは、
・一つの解釈と、それによって作られる集合やカテゴリー1つ1つに対する予測を合わせたもの
・状況を解釈して、経験から関係情報を切り出す、解釈は予測に影響を与えるが、
完全に左右しない。
・予測とヒューリスティックの差は、予測に関しては思考、ヒューリスティックに
関しては自分の判断に基づく自分の行動と筆者は定義。
と言うことで、サラダの例で表現して見ます。
何種類かのサラダの中から1つを決める例で考えて見ます。
低血糖という観点からみると、
「どうもポテトサラダは炭水化物の割合が多いし、GI値が高そうだから、
血糖値に悪影響を与えそう」と考えるのが予測モデル。
「ポテトサラダより炭水化物の少ない海藻サラダを作って食べよう!」
という自分の判断で行動することがヒューリスティック。と理解できます。
ものさしや尺度という、2次元的なツールではなく、3次元的なツールボックスという表現の
方がより多面的なイメージにぴったりきますね。
人それぞれもっているツールボックスの中身と数も違うし、そのツール自体も経験や学習によって
ダイナミックに変化していくことも想像できます。
だからこそ、チームで問題解決に取り組んだ方が、各人それぞれのもつ
ツールを有効活用できれば、底知れない力を発揮できるのだと理解しました。