こんにちは。生涯挑戦!をモットーに新大人世代を応援する、こうちゃんです。
萩原京二・近藤哲生 著の「マインドマップによる資格試験勉強法」の読書メモです。
この本は大人世代になっても、何かの資格試験に挑戦したくて、
効果的な勉強法を模索している方に光を与えてくれる本です。
効率的に理解力、記憶力、解答力を向上するための戦略が具体的に示されているところがわかりやすいです。
さらにあとがきを読むと、筆者自身9年間も「一級建築士」の資格試験に落ち続けたあげく、
試行錯誤末に合格に至った勉強法を実体験に基づきまとめたところが、信憑性が感じられます。
いくつになっても、何か資格をとってみたいと挑戦したい方にぴったりです。
■全体構成
全体的に面白いのは、システマティックに勉強法が紹介されています。
大きく次の4つの項目に分かれており、
動機づけ→戦略→戦術→セルフコントロール
考え尽くされた全体構成と流れが見えます。
■マインドマップとは
トニー・ブザン氏が考案した、情報整理のためのノート術で
著者の書いたこの本の原稿の準備の例が以下です。
「マインドマップ資格試験勉強法」より引用
ちなみに、私がこの本の中身を整理するために書いたのが以下です。
汚い字で恐縮です。自分があとで見て分かれば良いレベルで書いてます。
マインドマップの良い点は、文字だけよりもビジュアルに訴えて、
見返した時にわかりやすいところです。
著者は動機付けの所と、戦術の学習内容を記憶するところでの使用を推奨しています。
■戦略の6つの学習法
戦略のところでの、具体的な学習方法が示されています。よくありがちがなわかったつもりになっていても、
いざ人に説明しようとした時にうまく説明できず理解してなかったことに気づくことがあります。
ティーチング学習法でそこまで配慮されています。
3ステップ勉強法と、9つの勉強法がありますが、参考にしたいやり方です。
その部分の図を引用します。
・ジグソーパズル勉強法:全体構造を把握するためテキストにざっと目を通す
・カンニング勉強法:穴埋め問題などにあらかじめ答えを全部記入してそれを読む
・リンキング勉強法: 過去問とテキストを突き合わせる 。過去問の選択肢を説明しているテキストに印をつける
・ピンポイント勉強法:自分の弱点のところを、マインドマップを使って構造的に整理する
・リピート勉強法:過去問を繰り返し勉強する。
・ティーチング勉強法: 学んだ内容を周囲の人に説明しまくる
「マインドマップ資格試験勉強法」より引用
■どういう戦術が必要か
戦術のところでは、繰り返し学習の効果を高めるための戦術として、
インパクトの強度をあげることがポイントと言っています。
つまり、闇雲に繰り返し学習するのではなく、五感を活用して、
インパクトを強めることで、学習効率をあげられるというところが納得できます。
筆者はインパクトを強めることを、
「知覚の扉を開く」と表現しており、
VAK、すなわち、視覚(Visual)、聴覚(Auditory)、身体感覚(Kinesthetic)の要素を活用することとしています。
確かに、五感を駆使して印象付けすることで、記憶に残りそうです。
■著者について、
萩原京二氏は、社会保険労務士で、マインドマップインストラクターだそうです。
近藤哲生氏は、一級建築士で、米国 NLP 協会公認 NLP トレーナー、、マインドマップの公認インストラクターで、
能力開発セミナーのトレーナーをしている方のようです。
■最後に
地理や歴史が苦手だった筆者でも、暗記が必要な資格試験にパスすることができたというところが、
同じく地理、歴史が苦手だった自分と重なりました。
「おわりに」での筆者の言葉が、心に響きました。
「人は年齢に関係なく頭が良くなる」
これは励みになります。
勉強法を知ったら、あとはいかに行動に移すかですね。
ご参考になれば幸いです。