先日、「アンガーマネジメント」とういセミナーを受講しました。
学んだことが多かったので、メモとして残しておき、行動につなげていきます。
講師は、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の代表理事、安藤俊介氏です。
■アンガーマネジメントとは
アンガーは英語のanger=怒りで、マネジメントは管理する意味ですね。
直訳は「怒りを管理する」です。
「怒らないようにすることではなく、怒りを後悔しないようにすること」
だとおっしゃってました。
「あの時怒りすぎた」とか、「もっと言っておけばよかった」
とかそういう後悔をしないようにすることです。
つまり、怒りの原因とそれに対する対処方法を理解して、より良く生きることだそうです。
理解するというところがミソで、
「知っている」ことと、「理解している」ことの違いを以下の言葉の例で
説明されてました。
「ばら」を漢字でかいてみてくださいと講師の安藤さんから言われ、書けませんでした。
正解は「薔薇」です。読めることはできても、書くのは簡単ではないですね。
アンガーマネジメントも理解しておくと、役に立ちそうです。
これは、怒らない技術ではなくて、やみくもに怒らず、それを自らコントロールすること。
相手の怒りに対しても、その理由を知ると対処もしやすくなります。
■学んだこと
・怒りは第2次感情で、第1次感情が積み重なって、そのひとの心のコップに入りきらず
にあふれたときにおこるのが怒り。
・コップの大きさは人によって異なり、気分によって大きさがかわることがある。
・よく怒るひとでも人から好かれる人がいる。
素直、コップの大きさが変わらない、相手のために怒るの3つを持つ。
・私たちを怒らせるものは、”だれか”でも、”できごと”でも、”なにか”でもない。
私たちを怒らせるのは、”べき”である。つまり、〜すべきと思っていることが裏切られるとムカつく。
例:自分の場合、「横断歩道で渡ろうとしているとき、車は止まるべき」
それが、裏切られたときに、腹が立った。
・怒りの程度にはいろいろある。表す言葉も数え切れない。
ヘソを曲げる、目くじらを立てる、立腹する、怒り心頭に達する、逆上するなど。
怒りを表すことばが、むかついた、キレた、ウザいぐらいの3種類しか使わなくなってきている。
怒りの程度を数種類の言葉でしか表せないと、すぐに物にあたったり、人に当たったりしてしまう。
何十種類もあり、怒りの程度に合わせて、使い分けられたほうがよい。
・3つのコントロール方法
①衝動:6秒待つ。 アンガーログをつける。ボキャブラリーをふやす
②思考:3つの領域を想定し、言葉に書いてみる。
1)ここまでは許せるゾーン。2)ここまでは、まあ許せるゾーン。 3)ここを超えると許せないゾーン
③行動:変えられる/変えられない 重要/重要でないに
の4つのマトリックスにわけて、怒りの原因がそのどこに当てはまるのかをみる。
変えられる 変えられない
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重要 Ⅰ Ⅱ
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重要でない Ⅲ Ⅳ
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Ⅰ : 今すぐ努力する。
Ⅱ : 変えられない現実を受け入れる。今できる行動を探す。
Ⅲ :今考えなくてもいい。余力のあるときにやる。
Ⅳ :ほっておく
■行動に結び付けたいこと。
・むかついたこと、腹が立ったことがおきたら、6秒待ってみる。
・4つの枠のどれに当てはまるのか、あてはめてみて、無駄な怒りと行動はやめる。
・自分の怒りの要因と、相手の怒りの原因を理解して、うまくコントロールすることで、
むだな感情と行動に時間を費やすことのないようにしていきたい。
・怒らないというのではなく、言うべきところとゆるせる範囲の輪を広げて、
ぶれないようにできれば理想的です。